日本株/個別銘柄

【投資ポイント】2168 パソナグループ

ここでは、パソナグループ(以下、パソナ)について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している時価総額などの数値は2022年7月執筆現在のものです

兵庫県の淡路島へ本社機能を一部移転したり会長が竹中平蔵氏と

いいも悪いも話題になる会社ですが、

僕はこと投資に関して先入観を持ちませんので、パソナは投資として面白い会社です

2022.7.15本決算更新済

ココが投資ポイント

パソナについての個別投資のポイントです

  1. 連結子会社ベネフィット・ワン(以下、BO)の時価総額3,088億円の過半数の株式を持つ
  2. 2021年11月に9,600億円近くまで上昇したBOの時価総額の下落に伴い、パソナの株価も下落
  3. 直近10年は増収増益傾向、2022.5期は最高益の連続更新、2023.5期も僅かながら増収増益計画
  4. 売上では業務請負事業、利益では人材紹介・支援事業とBOが牽引するも、2023.5期はBOの利益が失速
  5. 主力の人材派遣業は伸び悩みで利益は前期比ほぼ同水準
  6. 直近にグループ会社2社が上場
  7. その他ユニークなグループ会社を複数所有
  8. 地域創生事業はまだ赤字を継続中
  9. 2023.5期計画:
    売上高:3,850(5.2%)
    営業利益:223(1.0%)
    経常利益:225(0.0%)
    当期純利益:87(0.9%)
    単位:億円(前期比:%)
    僅かながらも増収増益

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  • BOの成長性
  • 既存事業の成長性
  • 直近上場した2社の成長期待と次の上場会社の育成

こう書くと、パソナの今後はBOの好不調次第と言っていいくらいの状況ですが、視点を順に見ていきます

視点①BOの成長性

BO成長性の説明の前に、BOとの関係の簡単なの紹介です

パソナはBOの過半の株式を持つにもかかわらず、興味深いのがBOの時価総額の1/4程度しかないという点です

過半の株式をただ持っているだけでも時価総額は1/2以上になりそうなものですが、ここが株価の不思議ですね

ただ、これだけBOに依存しているだけあって、2021年11月からのBOの株価の急落により、

パソナの株価も半値水準にまで下げてしまっています

パソナの2022.5期の純利益ベースでは、86億円のうちBOが過半を稼ぎ出しています

このことからパソナは相当程度BOに依存しており、子会社にもかかわらず時価総額の大幅な逆転現象が起こっている要因です

BOの成長性についてですが、

BOの2023.3期業績計画は、大幅な増収(+20.2%)も利益は大きく減益(▲19.9%)となっています

増収要因は、JTBから子会社JTBベネフィットを買収したことにより、売上の積み増しとなっています

減益要因は、サービス利用回復見込みによる補助金負担やコロナワクチン接種支援の特需の剥落、今後の成長のための大型プロモーション積極投資とBOから説明が公表されています

言ってみれば、2022.3期が特需的に伸びたがその反動が2023.3期の鈍化につながり、成長投資のために短期的に費用増となる、ということです

そのため、2023.3期程度がBOの平常水準、成長投資が今後に成長寄与するかがポイントになります

BOの福利厚生の会員数は、JTBベネフィットを買収した分の積み上げを除けば、複数年ずっと横ばいの状態です

成長の源泉は会員数の増加でもあるため、残念ながら現在のところでは、BOの成長性は疑問視される状況です

視点②既存事業の成長性

既存事業の主力は人材派遣や人材紹介などの人材サービスです

2022.5期では、これらの人材需要が回復したことにより、各既存事業は増収増益となっています

この需要増の流れは続くと見られており、BOで落ち込む利益分を既存事業で補う形で、2023.5期は利益は横ばい計画となっています

短期的には、需要に伴い堅調な業績となると想定されますが、現在の急激なインフレと利上げの影響などもあり、近いうちに景気後退局面に入るとも言われています

景気後退局面ともなれば人材需要は間違いなく落ち込みます

そのため、2023.5期の前半の間に業績と需要がどのような推移を見せるか注視しておく必要があり、今のところは中長期的な成長は不透明です

視点③直近上場した2社の成長期待と次の上場会社の育成

視点③は視点①、②と比較して、現時点の規模ではパソナの業績に大きな影響を与えるものではないため、補足的な要因です

2022年に入り立て続けてビーウィズ(3月)、サークレイス(4月)とグループ会社が上場しました

時価総額も、ビーウィズ:185億円、サークレイス:46億円と小規模の上場グループ会社です

利益も2社で10~15億円程度の寄与とBOと比較して大きくはありません

ビーウィズは、システム開発によるコールセンターの運営やシステムの外販などが収益源です

PER:10倍程度と大きな成長期待はないが、現在のところは着実に成長しています

サークレイスは、セールスフォースの導入支援や運用支援のコンサル・システム開発が主力です

利益は2億円程度と小規模ですが、成長市場に位置してはいるため、今後の成長に期待したいところです

また、パソナは社内人材の育成も強みに持っており、社内ベンチャーにより上場子会社へと成長させるなど、今後の第4,5のグループ上場会社の育成にも期待できます

現在の株価は割高?割安?

今期の業績計画に対するPER:8倍台と決して高くはないですが、低いかどうか判断に迷うところです

理由としては、これまではBOの成長とともに、パソナの業績も成長してきていましたが、BOの成長に明らかなブレーキがかかってしまっているからです

一方、既存事業は人材需要の回復・高まりとともに業績を伸ばしており、BOでの落ち込みをどれだけ補って会社全体で成長できるか、今後のポイントです

そのため、人材需要が今後どうなるかも注視すべき点です

なお、すでに書きましたが、

BO時価総額の持株比率でみてもパソナの時価総額の2倍程度です

それだけでもパソナは今の2倍近くの株価になってもよいですが、なっていません

さらに、パソナは人材派遣業でパーソルホールディングスについで業界第3位です

パーソルホールディングスと比較してパソナは売上・利益規模は約1/3程度と小さいですが、

パーソルホールディングスのPERは20倍前後とパソナの2倍以上あります

僕は個人的には同じではない他社比較には否定的ですが、

2位と3位これだけの開きがあるのは、業績よりも株価については、今後上昇する可能性を秘めているとも見ることができます

まずは2023.5期のBOを含む各事業の状況に注視したいと思います

また、何か動きがあれば順次更新していく予定です

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:2168/㈱パソナグループ(前身含む)

設立年/上場年/上場市場:1976年/2001年/プライム

業種コード/業種:9050/サービス

決算月:5月

事業内容:人材派遣業を中心に業務請負、上場子会社での福利厚生代行が主力事業、グループ会社の育成力も魅力

5年の売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.5(会社予想):385,000(5.2)/22,300(1.0)/22,500(0.0)/8,700(0.9)
  • 22.5:366,096(9.4)/22,083(10.7)/22,496(10.4)/8,621(27.1)
  • 21.5:334,540(2.9)/19,940(88.5)/20,379(99.1)/6,784(-)
  • 20.5:324,984(▲0.6)/10,577(11.8)/10,236(10.8)/594(▲69.9)
  • 19.5:326,984(5.0)/9,465(44.7)/9,237(39.3)/1,975(53.4)
  • 18.5:311,410(11.1)/6,539(45.7)/6,631(53.5)/1,288(-)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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