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【投資ポイント】2695 くら寿司

ここではくら寿司について、

投資の参考にできる情報と視点、将来性、割高/安の判断などを紹介します

各所に記載している数値は2022年9月執筆現在のものです

2022年9月6日決算更新済

ココが投資ポイント

くら寿司についての投資ポイントです

  1. 回転ずしチェーンを国内を中心に米国、台湾にて展開
  2. 店舗数:605店舗(2022年7月)
    日本:520、米国:38、台湾:47
  3. 店舗数は日米台ともに増加基調、2022.10期は50店舗出店計画
    2022.10期第3Qまでの出店状況
    日本:25、米国:5、台湾:7
  4. 2021.10期は、過去最高売上高を更新するも、営業損失を計上
  5. 2022.10期通期計画の大幅な下方修正を発表
  6. 直近は原価高騰の影響を大きく受ける
  7. 2022年7月より実質値上げとなる商品改定を実施、220円皿が主力に変わる
  8. 今後は時短営業協力金がなくなる
  9. 2022.10期第3Q実績:
    売上高:134,756(21.8%)
    営業利益:▲382(2期連続の営業損失)
    純利益:1,711(121.0%)
    単位:百万円(前年同期比)

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. マイナスポイントとその対応
  2. 店舗展開の状況

これらの視点を詳しく見ていきます

視点①マイナスポイントとその対応

以前に原価が高騰する現状に対して、くら寿司の田中社長が「コストの上がり方が想像以上。いずれは値上げしないといけない」と話されたことが8月17日付の日本経済新聞に掲載されていました

他にもこれからが一番厳しくなるのではないかと話されており、要因(マイナスポイント)として、

  • 想像以上の原価の高騰
  • 客足の戻りが鈍い
  • 時短営業量力金がなくなる

を挙げられています

これらはくら寿司単体のみではなく、飲食業界全体のマイナスポイントでもあります

実際にくら寿司の業績をみても、第1Qから第2Qは助成金収入が大幅に減少しており、第3Qはほとんど計上されませんでした

次に原価の高騰もあり第3Qは、売上が過去最高を継続的に更新し続けているにもかかわらず、第2Qに続き営業損失となり、損失額が拡大している状況です

くら寿司7月度月次情報


※出典:くら寿司㈱「くら寿司7月度月次情報」

客数も2022.10期は前年比で増加はしているものの、上半期は既存店で2.5%しか客数が増加しておらず、発表されている7月までの実績でもまだ戻り切らない状況が見て取れます

これに対してくら寿司の対応として、すでに2022年7月に実質的な値上げとなる商品改定がなされ、現在は220円皿が主力となってきています

また、高単価商品も充実させており、客単価を上げることで原価の高騰へ対応できるようにしています

実際に既存店の客単価は、上半期は既存店で4.3%の増加と堅調でした

しかし、5~7月は前年割れの状態で、単価でも足元では厳しい状況が続いています

おそらくは田中社長のコメントの通り、近いうちにくら寿司も値上げの発表がされる可能性が高いです

そうしないといけないくらいの厳しい状況です

視点②店舗展開の状況

現在は国内を中心に、米国と台湾に出店しています

2022.10期は50店舗の出店を計画しており、第3Qまでで37店舗の出店済、ほぼ計画通りの状況です

店舗の状況は、2022年7月末時点で、

日本:520
米国:38
台湾:47
合計:605

となっています

3地域ともに順調に店舗数を拡大しており、売上高も3地域とも、過去最高を更新する状況です

地域別の利益ベースでは、2022.10期第2Q時点で見てみると、

・日本

時短営業協力金のおかげもあり、経常利益ベースでは、前年同期比で大幅な増益となっています

一方で営業利益はほとんど稼げていません

原価の高騰などが大きく影響し、厳しい状況が続いています

さらに時短営業協力金も今後なくなっていくため、経常利益以下も厳しい状況が予想されます

・米国

営業規制が解かれたことにより、売上高が大きく伸び、店舗数の違いや円安の影響もありますが、前年同期比で3倍以上の売上高となっています

第3Q以降も円安の好影響も含めて、売上は大きく伸張すると見込まれます

利益では、今も経常損失の状況ですが、近いうちに黒字化することはほぼ間違いないところまで来ています

ただし、米国も国内同様に、インフレによる原価高騰の影響が懸念されます

・台湾

米国と同じく台湾も、経済の正常化とともに客足が戻り、利益が前年同期比で2倍程度になりました

台湾はすでに黒字化していることから、今後は出店加速による利益拡大局面に達しています

こちらもやはり原価高騰の影響が懸念されるところです

3地域ともに原価高騰の影響がどの程度になるか、短期的な予測は難しいですが、海外を中心に中長期的な展望としては、成長に期待ができ、他の地域への出店も今後実施されていくと思われます

補足:2022.10期第3Qと通期の考察

2022.10期第3Q実績は、

売上高:134,756(21.8%)
営業利益:▲382(2期連続の営業損失)
純利益:1,711(121.0%)
単位:百万円(前年同期比)

売上は前年同期比で順調に伸びるも、第3Qのみでは営業損失の拡大、純損失へ転落と厳しい結果となりました

原因はこのところ続く原価の高騰による原価率の上昇、積極的な広告費等による販管費率の高止まりが主要因です

これにより、通期計画も以下の通りに大幅な下方修正が発表されました

売上高:188,869 → 182,477(3.4%減)
営業利益:2,827 → ▲902(営業損失へ転落)
純利益:2,878 → 884(69.3%減)

営業利益が営業損失にまで落ち込んだ形になっていることが、今の状況を如実に表しています

飲食を含む小売業は、どうしても薄利多売の利益率が低い業態です

今回のくら寿司の場合では、原価率や販管費率が上昇したといえどまだ1,2%水準です

これでも元々の利益率が低いため、損失転落という結果となってしまいます

これが小売業などの利益率が低い業種の難しいところです

今後については、値上げを発表するしか打開策はないように感じます

くら寿司も長く続けてきたノウハウなどがあり、数字を見る限りでも相当な努力をされてコスト削減など、様々ン対策を打たれていると感じます

それでも改善できないくらいの厳しい状況であることを物語っています

インフレなどによる原価の高騰はおそらく来期も続くと見られ、値上げの発表がない限り業績は厳しい状況が続くと予想しています

また、値上げをしたとしてもこれにより客数、または、客単価が下がるようなことになれば同様に厳しいと言わざるを得ません

現在の株価は割高?割安?

現在の株価が決算発表前で3,135円で引けました

大幅な下方修正を発表したため、上記の株価は参考値でしかなく、発表後の株価変動が落ち着いた後でしか株価については判断できません

まずは株価変動が正常に戻り、その後の業績と株価のバランスで判断ください

個人的な意見では、業績が上向く要因が何か見つかるまでは、株価は低迷する可能性が高く、当面は値上がりを期待する投資としてはオススメしません

また、何か動きがあれば順次更新していきます

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会社概要

証券コード/銘柄名:2695/くら寿司㈱

設立年/上場年/上場市場:1995年/2001年/プライム

業種コード/業種:6100/小売

決算月:10月

事業内容:回転ずし「くら寿司」を展開、回転ずしでは2番手。米国、台湾にて海外展開

営業収益/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 22.10(会社予想):182,477(23.6)/▲902(-)/2,567(▲19.1)/884(▲53.5)
  • 21.10:147,592(8.7)/▲2,678(-)/3,174(179.5)/1,901(-)
  • 20.10:135,835(▲0.2)/350(▲93.6)/1,135(▲81.5)/▲262(-)
  • 19.10:136,134(2.7)/5,475(▲20.4)/6,135(▲19.9)/3,766(▲26.6)
  • 18.10:132,499(7.9)/6,875(8.4)/7,655(5.1)/5,130(5.0)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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