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【投資ポイント】3925 ダブルスタンダード

ここではダブルスタンダード(以下、ds社)について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年8月執筆現在のものです

2022.8.12第1Q決算更新済

目次

ココが投資ポイント

ds社についての投資ポイントです

  1. ビッグデータ活用のためのデータクレンジングの各種提供からシステムサービスへつなげる、フローからストック型ビジネスへの一連の流れが強み
  2. 積極的な営業や販促を行わずに新規顧客を開拓し、堅調に取引企業は増加(82社/2022.3期)
  3. アップセル&クロスセル方式で効率よく売上高および利益向上へ取り組む
  4. SBIグループが第2位の大株主で、金融機関向けシステム提供等で連携
  5. 創業来10期連続増収増益を継続中
  6. 2023.3期は売上高成長から低利益率の受注対策による利益率重視へ転換し、営業利益率30%回復を目指す
  7. 2023.3期第1Q実績:
    売上高:17.7(▲23.2%)
    営業利益:6.2(34.5%)
    当期純利益:4.3(40.8%)
    単位:億円(前年同期比%)

※アップセル:既存/検討顧客へより価値の高いサービスを提供/受注
 クロスセル:既存/検討顧客へ他のサービスも含めてセットで提供/受注

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. ストック型ビジネス&高収益体質&伸びしろの大きな可能性
  2. 2023.3期も増収増益を達成する気概が業績計画値に表れている

これらの視点の根拠を順に見ていきます

視点①ストック型ビジネス&高収益体質&伸びしろの大きな可能性

大きく成長する可能性が高い企業の性質として、

  1. ストック型ビジネス
  2. 高収益体質(利益率が高い)
  3. 成長している市場でのシェアが高いorまだ未成熟な市場(ブルーオーシャン)で成長中

この3点を特徴として見ています

ds社はこの3点すべてに当てはまっており、創業来10期連続増収増益であることもその1つの証明とも言えます

1つ目「ストック型ビジネス」

ds社は新規取引の導入部分として、ビッグデータ分析やデータクレンジングをサービス提供しています

次にそれに基づくシステムや業務支援などの提供とその後の継続的な関与により、導入時のフロー収益からストック収益へとうまくつなげて業績を積み上げてきています

2つ目「高収益体質」

直近はスポットの利益率の低い案件も受託していたこともあり、売上の急成長の反面、利益率は落ちていましたが、2023.3期は営業利益率30%を計画として掲げています

これは同社が提供するサービスが人的資産によるため、製造業のような原価や大きな投資を要しないことが理由として挙げられます

今後も価値の高いサービスを提供できるかがポイントです

3つ目「成長している市場でのシェアが高いorまだ未成熟な市場(ブルーオーシャン)で成長中

ds社はこの後者にあたりますが、ビッグデータを活用したサービス提供は、市場としては競合は複数あるものの、活用可能な分野も幅広く、

各分野で十分受け入れられている段階ではないため、開拓の余地が十分にあります

その中で、10期連続増収増益と着実に成長を遂げてきていることは大きなポイントです

また、取引先も安定して増えてきていますが、2022.3期末段階でも82社と少なく、今後の取引先の増加とともに業績が成長することを期待できます

SBIグループとの提携で、金融機関へのアプローチも積極的に活用できていることもプラス要因です

なお、「成長する可能性が高い企業の性質」に挙げた3点を説明した記事は、別にまとめています

興味のある方はこちらも参考にしてください

視点②2023.3期も増収増益を達成する気概が業績計画値に表れている

2023.3期業績は2022.3期と比較して、

2023.3期計画
売上高:70.8(70.77/0.0%)
営業利益20.2(17.5/20.6%)
当期利益13.8(10.8/27.6%)
単位:億円(2022.3期実績/増加率)

となっています

会社の方針として、2023.3期は利益率の低い案件の受託を中止し、利益率の高い案件に人的投資を集中するとの考えから、このような計画となっています

そのため、利益は20%超の高成長を維持しています

注目すべきは売上高です

ほぼ2022.3期と同水準ですが、少額でも上回っています

これは会社として、創業来増収増益を続けてきたことへの自負があり、これを継続することも重視していることがうかがえます

実現のために急成長した2022.3期の売上を、多少なりとも上回る増収を達成する

その達成のためにも会社としても積極的に取り組むという姿勢が、この計画に表れていると感じています

実際に2023.3期第1Qの実績は、

売上高:17.7(▲23.2%)25.1%
営業利益:6.2(34.5%)29.7%
当期純利益:4.3(40.8%)31.7%
単位:億円(前年同期比%)計画進捗率%

と計画に対する進捗率でも、好調に2023.3期もスタートしています

売上高営業利益率も35%超と目標とする30%を、1Qから大きく超えることができています

高収益の主力サービスへの注力を、2023.3期の目標に掲げていますが、1Qでは着実に実行し実績とできていることがわかります

現在の株価は割高?割安

2023.3期第1Qは非常に順調な実績であったため、発表後は株価が上昇してくと思われます

株価がどの水準で落ち着いてくるかはわからないため、株価の上下動がある程度落ち着いてから、株価と業績との関係などに基づき、割高/安の判断を検討することが妥当と思われます

高値掴みを避けるために、焦り買いは控えましょう

また、何か動きがあれば順次更新していきます

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:3925/㈱ダブルスタンダード

設立年/上場年/上場市場:2012年/2015年/プライム

業種コード/業種:5250/情報・通信

決算月:3月

事業内容:企業向けにビッグデータの分析とデータ活用サービス、業務支援などのシステム開発

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.3(会社予想):7,080(0.0)/2,120(20.6)/2,126(21.4)/1,381(27.6)
  • 22.3:7,077(60.4)/1,757(58.5)/1,751(57.3)/1,082(44.9)
  • 21.3:4,411(20.3)/1,108(0.7)/1,113(0.7)/747(0.2)
  • 20.3:3,667(30.4)/1,101(27.2)/1,105(26.2)/745(27.4)
  • 19.3:2,812(40.9)/866(57.1)/876(56.5)/585(80.6)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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