ここでは、ベイシスについて、
投資の参考にできる情報とポイント、割高/割安を紹介します
2022.11.14第1Q決算更新
目次
ココが投資ポイント
ベイシスについての投資ポイントです
- ストック型ビジネスで、安定的成長とIoTエンジニアリングサービスのフロー収益で上積み
- 通信事業者を中心に旺盛な5G関連投資により、大きな需要が今後も見込まれる
- ソフトバンクと楽天を中心に、KDDIなど大手事業者との取引がメイン
- 東京電力等への電力・ガスのスマートメーター設置・交換業務の受注順調
- 4を将来のストック型収益である保守・監視へつなげる
- IoTにおける関連性の高い新規事業エリアの開拓、取引企業の拡大
- 2023.3期第1Q実績:
売上高:1,574(4.8)
営業利益:94(▲37.9)
当期純利益:58(▲38.9)
単位:百万円(前年同期比%) - 2021年6月上場と株価が安定的ではない時期でもある
これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・
投資ポイントの視点
- フロー → ストック(積み上げ)型ビジネス
- 大手事業者が取引の中心
- まだまだ少ないインフラテック事業者
- IoT関連インフラの次の成長への種まき
をベイシスの投資のポイントの視点から順に紹介していくと、
視点①フロー → ストック型ビジネス
ストック型ビジネスは解約率が低ければ、ある一定以上の月額売上が確保されており、新規契約を獲得すればするほどベースの売上高が底上げされます
また、季節的要因や突発的・地政学的要因で売上が下がる可能性・その下落率が低くなります
ベイシスにおいてまず最も注目すべき点が、
大手通信キャリア事業者等からの基地局の管理・保守と電力会社・ガス会社等からスマートメーターの保守・監視がストック型ビジネスとして展開できていることです
特にスマートメーターはまだ設置の台数の獲得(フロー型収益)がメインの売上になっていますが、設置数が伸びるとともに保守・監視のストック型収益の大きな伸びにつながります
会社資料から判別できるところでは、2023.6期のモバイル事業のみでストック収益が、35.3億円と全体の売上計画71.5億円の半数近くを占めており、
IoT関連のストックはまだ小さいようですが、合計ではストック収益が売上高の過半を占めると見られます
視点②大手事業者が取引の中心
補完要素として、取引先が大手通信キャリア事業者または電力・ガス会社が中心です
そのため、信頼が得られれば継続的な契約の取得が可能で安定的になります
取引先の倒産などの可能性は比較的低い相手先のため、業績が崩れにくいことが強みです
また、通信事業では5Gの普及とインフラ整備に向けて、当面の間は各社とも積極的な設備投資を行っていくことが、今後も予定されます
電力・ガス事業についても、設置がひと段落すればフロー収益の需要は落ちますが、取り込んできた設置後の保守等のストック収益が、安定的に稼ぎ出すことができるため、この点でも大手事業者とのメリットが生きてきます
視点③まだまだ少ないインフラテック事業者
ベイシスのようなインフラ×テクノロジーであるインフラテック事業を基盤とした企業はまだ珍しく、競合が少ない
さらに、5G関連の基地局および電気やガスを中心としたスマートメーターの設置は、これからの分野であり市場は順調に成長中、
そして、その中で他社とは差別化したサービス提供による、新規契約獲得によるシェア拡大を現在まで続けている点です
まだ当面はこれらの傾向は続くとの想定から、ベイシスの業績は最低でも2,3年の間は期待しています
業績については、次の「会社概要」に2023.6期計画も含め載せています
視点④Iot関連インフラの次の成長への種まき
この点は補足的で、現時点での投資の判断に直接かかわるところではないですが、
投資をする際は、長期の成長可能性として知っておきたい点です
インフラ事業として、基地局やガス・電気のスマートメーターだけではなく、インフラテックには幅広い可能性があります
水道メーターや監視カメラ、住宅やビル、商業施設など数え上げればキリがありません
次の成長の柱になるものが出てくれば、株価の継続的な上昇も期待できます
なお、ベイシスも当てはまる僕なりの個別株の選び方をまとめています
補足:2023.6期計画と第1Qの考察
2023.6期の業績計画ですが、
売上高:7,150(14.1)
営業利益:504(3.0)
当期純利益:309(▲4.7)
単位:百万円(前年同期比%)
増収と営業増益となるも、成長率は鈍化、また、当期純利益は減益の計画となっています
計画内容では、投資を除く営業利益ベースで、
2022.6期:4.9億円 → 2023.6期計画:6.7億円(37.5%増)
と順調な増益計画と見ることができます
ここから、将来のための積極投資として、
人材関係に1.5億円、システム関連に0.2億円の投資が計画されており、最終的な営業利益計画値:5.04億円となっています
この内容をどう捉えるかはそれぞれの判断となりますが、個人的には成長が鈍化するということではなく、今後の受注拡大等に向けた投資と前向きに捉えています
また、個人的な意見ではありますが、2023.6期の会社計画は保守的に数値が組まれている可能性が高く、大きく市況や業界の状況、会社の状況などが大きく悪化しない限り達成可能性は高く、計画超過の可能性もそれなりに高いのではと想定しています
次に2023.9期第1Q実績です
売上高:1,574(4.8)
営業利益:94(▲37.9)
当期純利益:58(▲38.9)
残念ながら計画と比較しても低調な実績となっています
基地局設置等のフロー案件の減少および前期からの単価の低い案件取得により、売上高の伸びが悪く、利益率も下がったことが要因です
さらに人材への投資も計画通り強化しており、販管費が大幅に増加したことも影響しています
今後については、次の第2Q決算は、案件単価の下落の影響が出るとともに、一部予定案件が第3Q以降へずれ込むとの想定から、1Qに続き2Qも低調に推移すると予想されます
現在の株価は割高?割安?
今回の決算発表で2023.6期の業績計画がかなり成長鈍化な計画であったため、直近高値で推移していた株価は急落、また1Q決算も低調だったことにより、さらに株価が下がり2,400円水準となっています
どこまで下がるかが見えてくるまでは、割高/安の判断はできませんが、将来的な成長性には大きく期待をしていることは変わらないため、
底値付近でうまく拾えれば、将来的な株価上昇は、大きく期待もできる銘柄だと考えています
また、何か動きがあれば順次更新していく予定です
他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら
個別株への投資の方法について興味あればこちら
現在の僕の投資の状況に興味があればこちら
会社概要
証券コード/銘柄名:4068/ベイシス㈱
設立年/上場年/上場市場:2000年/2021年/グロース
業種コード/業種:5250/情報・通信業
決算月:6月
事業内容:携帯電話などの無線基地局の工事・運用・保守及び電力・ガス等のスマートメーターの設置・運用・監視・ネットワーク構築の2つが主力事業
売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円
- 23.6(会社予想):7,150(14.1)/504(3.0)/494(1.9)/309(▲4.7)
- 22.6:6,264(28.0)/490(27.7)/485(32.5)/324(36.2)
- 21.6:4,894(50.0)/383(209.7)/366(211.8)/238(240.9)
- 20.6:3,263(5.5)/123(13.8)/117(15.9)/69(13.6)
- 19.6:3,092(2.9)/108(▲33.3)/101(▲34.0)/61(▲70.8)
- 18.6:3,004(80.3)/162(145.5)/153(119.9)/211(-)
最後に
僕は日本の個別株への投資をメインにしています
また、その中でも成長性の高い株に多く投資しています
そのため比較的リスクは高めなものが中心です
これまで書いた個別銘柄の記事もリスクは高めの銘柄だと認識しています
その中で自分なりに分析して勝負する
時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられます
それがあって利益を積み上げることができたと思っています
投資はどうしても自己責任を伴うものです
どうせなら自分自身で調べてみて信頼できるものへ投資したほうが良いです
もし、失敗してもその失敗が経験になり将来に必ずつながります
ここまで読んでいただいてありがとうございます
一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!
注意事項
※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください
記載の内容はあくまでも私個人の見解と情報収集によるものです
必ずしも正確、適切な情報を保証しません
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