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【投資ポイント】4398 ブロードバンドセキュリティ

ここではブロードバンドセキュリティ(以下、bbs社)について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年8月執筆現在のものです

2022.8.12本決算更新済

ココが投資ポイント

bbs社についての投資ポイントです

  1. サイバーセキュリティ企業としてセキュリティコンサルティング、脆弱性診断、情報漏洩IT対策の3事業セグメントを核として展開
  2. サイバーセキュリティの市場規模は長期的に成長すると予測されている市場にポジショニング
  3. SBIホールディングス(以下、SBI)の子会社
  4. グローバルセキュリティエキスパート(グロース市場上場)と資本業務提携、アイネット(プライム市場上場)と協業と業界内での連携を強化
  5. 同じSBIグループのモーニングスターからゴメス・コンサルティング事業を承継、セキュリティコンサルティング事業を強化と取引先の拡大
  6. AWSのセレクトティアサービスパートナー認定やGEARメンバーへの日本企業で初の認定など、ネットセキュリティ業界での地位および信頼性を確立
  7. 情報漏洩IT対策事業が堅調な成長、セキュリティコンサルティング事業はゴメス・コンサルティング事業を承継により大幅売上増
  8. 2Q,3Qが他社の決算時期などから売上が伸びる傾向、一方、4Qは売上が減少傾向
  9. 2022.6期実績:
    売上高:5,216(20.1%)
    営業利益:509(141.6%)
    当期純利益:352(190.3%)
    計画を大幅に超過
  10. 2023.6期計画:
    売上高:5,800(11.2%)
    営業利益:580(14.0%)
    当期純利益:400(13.5%)
    2022.6期の急成長から伸び率鈍化
  11. 売上高営業利益率:2022.6期実績9.7%、2023.6期計画10%

※AWS:アマゾンウェブサービスの略、アマゾンが提供するクラウドサービス
 GEAR:Global Executive Assessor Roudtableの略、 PCISSC評価者企業の上級幹部で構成される諮問委員会
 PCISSC:国際的なカードブランド5社により共同で設立された、クレジットカードのセキュリティ基準の運用・管理を行う機関

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. 成長市場へのポジショニング
  2. 成長・差別化要素
  3. 財務・業績改善

これらの視点を詳しく見ていきます

視点①成長市場へのポジショニング

長期投資で重要になるのが、長期的に成長すると期待される市場へのポジショニングです

サイバーセキュリティ市場は、世界では年率10%程度の成長見込みが、いくつかの調査会社の資料で公開されています

また、国内では世界ほど成長性はないものの、野村総合研究所から公表されている資料では、法人向けセキュリティ市場規模予測が2027年に約1兆2,771億円、年率2~3%程度の成長予測が示されています※1

国内予測は大きな成長ではないですが、まずは市場が着実に成長することが重要です

さらに追い風となるのは、国内でサイバー攻撃が急増していることです

2021年は前年比で85%増※2、2021年終わり頃からは「Emotetに感染しメール送信に悪用される可能性のある.jpメールアドレス数の新規観測の推移」※3より急増も見られ、セキュリティ対策も急務な状況です

日本はまだセイバーセキュリティ後進国と言われるくらい遅れており、この市場規模の拡大が必須と言える状況です

出典
※1:株式会社野村総合研究所2021年12月17日公表「NEWS RELEASE」
※2:Check Point公表「サイバーセキュリティレポート2022年日本語版」
※3: JPCERT/CC公表(2022.5.27更新)「マルウェアEmotetの感染再拡大に関する注意喚起」

視点②成長・差別化要素

視点①で見てきた成長市場でbbs社がどのような成長、または、差別化できる要素を持っているかですが、

特に以下の4点を挙げます

  • SBIグループリソースの活用や幅広い取引先の取り込み
  • セキュリティ分野での確かな実績と信頼性、専門スタッフが数多く在籍
  • サイバーセキュリティ市場での積極的な提携・協業
  • 新たなサービスの提供

SBIグループであるということが最も大きい要素と言えますが、

SBIおよび新生銀行などが持つ、幅広い取引先へのアプローチやリソースを活用することにより、小規模な会社ながらもグループでのサービス提供が可能です

実際に金融機関やクレジットカード取扱業者へのサービス提供も伸びています

直近では、同グループのモーニングスターからゴメス・コンサルティング事業を承継し、事業の強化とともに豊富な取引先を取り込めています

セキュリティ分野での実績や信頼性、スタッフについては、bbs社のIR資料を見ていただければわかる内容のため割愛しますが、この規模では十分な水準と考えます

次にサイバーセキュリティ市場での同業ともいえる、グローバルセキュリティエキスパートとの資本業務提携による相互の事業補完を推進、アイネットとの協業によっても相互補完によるトータルサービスが可能になります

その他複数の企業とも連携・協業により事業範囲を広げています

提供するサービスでも新たなサービスを積極的に開始しており、今後に期待できます

視点③財務・業績改善

注目は売上高営業利益率です

2022.6期実績:9.7%、20223.6期計画:10.0%

過去の業績では好調だった2020.6期の8.2%と比較しても、2022.6期は改善傾向です

ただし、まだ同業他社などの利益率水準からは低く、ソフトウェアなどの償却費や人件費など、先行投資を含む費用がまだ重い状況です

2022.6期末時点で人員も222名とこの規模からすれば過多な状況で、これは今後の成長に向けて積極的に採用している証左と言えます

成長が加速すればですが、この費用先行は徐々に解消、同業他社比較などから15~20%程度まで上昇を期待できます

売上高以上に利益が伸びる可能性が高い点は魅力です

一方で、貸借対照表の無形固定資産が5.9億円(2022.6期末時点)、多くがソフトウェアです

これらは業績見込みに影響を受けやすく、業績成長が鈍化や低迷すると、減損という形で損失となります

今の営業利益がまだ5億円程度のため、利益が吹き飛ぶほどの無形価値の資産を保有していることは、リスクとも言えなくはないです

ただ、bbs社を含む情報通信系の企業の多くは、同様にソフトウェアなどを多く保有しており、bbs社に限ったことではなく、業界特有のリスクのため、必要以上に懸念することはありません

個人的には、成長することで相対的に販管費の割合が下がり、利益が売上高以上に伸びる点をポイントを重視しています

補足:2022.6期決算内容の考察

まずは2022.6期実績ですが、

売上高:5,216(20.1%)
営業利益:509(141.6%)
当期純利益:352(190.3%)

計画を大幅に超過して、好調な実績となりました

こちらは2022.8.3に決算数値が発表されたため、翌日から株価が大きく上下動している状態です

まだ完全に株価に折り込まれた状態ではないですが、実績によるインパクトはありません

次に問題となる2023.6期計画です

売上高:5,800(11.2%)
営業利益:580(14.0%)
当期純利益:400(13.5%)

堅調な増収増益も、2022.6期の急成長から伸び率は大きく鈍化しました

ただし、市況のサイバーセキュリティへの需要の高さ、bbs社の現在も人員過多の状態であり、案件受注能力はまだ十分にあること、視点③でも書いた通り、利益率は今後も上昇することが見込まれることなどから、

計画から上振れる可能性が高いと見ています

実際に大きな需要を受けた2022.6期も、計画自体も強気な計画でしたが、実績はその計画を大きく上回りました

サイバーセキュリティ分野の企業で、成長に見合うだけの要因を秘めた会社については、まだ十分に期待してよいと判断しています

現在の株価は割高?割安?

2022.8.3に2022.6期の決算実績の速報を公表したので、8.4から株価は値動き荒く動いています

決算発表日でも場中は株価が大きく上昇して引けています

今回の決算でポイントとなるのは、2023.6期の業績計画です

売上高・各段階利益ともに十数%程度の増収増益です

2022.6期が100%超の増益率であったことを考えると、投資家の期待を下回ったように予想しています

そのため株価は下落すると見ています

ただし、bbs社は会社規模が小さく、取引出来高も通常小さいです

そんな会社が決算などにより株価が動く際は、株価は大きく変動します

そのためその意図的に動かされる株価に惑わされず、自身で決めた目線で買いに入ることをオススメします

急騰時の甘い考えでのインは、反転急落による損失を被る可能性が高いです

年間計画の上方修正含めた中長期での株価上昇に期待した、あくまで安値でインするスタンスで勝負するほうが、勝つ確率は高くなると予想しています

また、何か動きがあれば順次更新していきます

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:4398/㈱ブロードバンドセキュリティ

設立年/上場年/上場市場:2000年/2018年/スタンダード

業種コード/業種:5250/情報・通信

決算月:6月

事業内容:ネットセキュリティ企業として、セキュリティコンサルティングおよび脆弱性診断、情報漏洩IT対策の3カテゴリーでサービス提供

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.6(会社予想):5,800(11.2)/580(14.0)/571(14.8)/400(13.5)
  • 22.6:5,216(20.1)/509(141.6)/497(151.9)/352(190.3)
  • 21.6:4,342(4.0)/210(▲38.4)/197(▲37.2)/121(▲44.4)
  • 20.6:4,176(13.8)/342(183.2)/314(330.1)/218(264.2)
  • 19.6:3,670(9.7)/120(▲33.3)/73(▲52.8)/59(▲65.2)
  • 18.6:3,346(9.1)/181(1.7)/154(1.8)/172(18.1)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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