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【投資ポイント】4427 Edulab(エデュラボ)

ここでは、Edulab(以下、el社)について、

投資の参考にできる情報とポイントを紹介します

記載の内容は2022年月8執筆時点のものです

2022年8月15日決算更新済

ココが投資ポイント

el社についての投資ポイントです

  1. 2021.9期の売上高は前年比27.9%と伸びは良好
  2. 主力事業①教育プラットフォーム事業
    「英ナビ!」が堅調な会員数の増加(2022年6月717万人、前年比+25.5%)と新サービス「スタギア」のスタートで安定成長が見込める
  3. 主力事業②テストセンター事業
    2020年本格稼働から売上は大きく伸び、セグメントの利益は黒字化傾向、2022.9期3~4Qで増収想定
    コロナによる遠隔でのテスト受験需要も高まっており、今後もセンター活用の試験及び受験者の増加が見込まれる
  4. 主力事業③テスト等ライセンス事業
    英語スピーキングテスト及び英語脳判定テスト「CASEC」はコロナウイルス等の影響などにより2021.9期の受注減少で売上横ばい、減益傾向
  5. 事業全体:当面は不採算部分を縮小、利益を確保する方向へ転換となれば、売上は伸びなくとも利益が大きく回復する可能性
  6. 2022.9期2Qまでに多額の減損損失を計上、今後の業績を見るうえでは多額の費用を圧縮済
  7. 2022.9期3Q実績:
    売上高:7,505(2.4%)
    営業利益:▲226(-)
    純利益:▲941(-)
    業績の下方修正発表
  8. 増進会ホールディングス(以下、増進会)が創業メンバーから株式取得、約30%保有となり増進会のグループ会社化
  9. 不正等よる信用失墜などがどれほど業績や経営に影響出るかは、2022.9期の結果次第のためまだリスクは残る
  10. 「特設注意市場銘柄」への指定を受ける(2022年4月1日公表分)

※PER:Price Earnings Ratioの略、株価収益率という1株当たりの株価に対してどのくらい利益を出せているかを測る指標
わかりやすくいうと、PER:時価総額(株価)が利益(1株あたりの利益)の何倍か

のちほどこれらのポイントの根拠を説明していきますが、その前に過去の振り返りを少し・・・

過去の振り返り

投資ポイントの根拠を説明していく前にel社については、これまでの流れを確認しておく必要があるのでまとめておきます

  1. 2021年8月2日に不正に対する特別調査委員会設置および四半期決算発表の延期を発表
    株価は大暴落
  2. その後も度重なる調査の延長とその範囲を拡大、2021.9期の決算発表も大幅に遅延
    継続的な株価下落を続け、最安値493円まで下がり、2020年10月の最高値10,900円から株価は1/20以下にまで下落
  3. 2021.9期本決算では監査にて「無限定適正意見」が提出されている
  4. 2021.9期は純資産の約半分をなくすほどの大きな損失を出す
  5. 2022年4月に「特設注意市場銘柄」への指定を受ける
  6. 現在は期限内に決算発表を行う
  7. 現預金は約74億円と借入金および社債合計より多く、当面の経営としては継続可能

ここに書いたのは会社公表をまとめただけのもののため、特に説明するところはないですが、

投資をする上では、

監査法人が特別調査委員会の調査も考慮した上で「無限定適正意見」を出したということは、公表した業績数値等は信じてもよいレベルまで仕上がっている

現預金 > 借入金および社債の合計金額 により当面の経営が継続できる

は重要です

不正等により経営が傾いたリスクのある会社に投資する場合に、この2つは見ておくべき点です

ただし、後ほど説明しますが「特設注意市場銘柄」への指定をされたことは大きなマイナスポイントです

ということでさきほど挙げた「投資ポイント」の根拠の説明です

投資ポイントの視点

すでに色々と書いてしまっている点も多々ありますが、「投資ポイント」を大きく「魅力」、「タイミング」、「リスク」の3つに分けて説明します

視点①魅力

投資ポイント1~5について、投資の「魅力」としてまとめると、

主力事業のうち2事業は安定かつ成長すれば、積上式に売上を伸ばしていく(ストック型収益)事業であり、大きく崩れにくい

主力事業①における、英検対応を中心とした「英ナビ!」は、高校生の約半数が利用しているなど、約717万人が利用するオンライン英語学習サービスとしての地位を固めており、会員数は右肩上がり(前年同期比:+25.5%)で伸び続けています

「スタギア」は英検だけでなく、数検、漢検にも対応することで事業の厚みを増している

「スタギア英検」は英検公式の英語学習サービスであり、el社はそれ以外にも英検へ様々なサービスも提供している

主力事業②のテストセンター事業は全国へテストセンターを拡大しており、英検及び大学受験などでの利用が推進され、一度使用すれば次年度以降も利用する可能性が高く、今後の売上の安定的成長が見込める

利用者数も同サービスを開始当初から四半期ごとに20万人前後が利用、業績が回復すれば拠点の増加とともに増収も見込める

実際に2022.9期3Q時点でも、売上高+16.9%増で順調に伸びており、黒字化できています

この事業は試験会場を主催者側で独自に準備する必要はなく、受験生も遠方からくる必要なく近くのテストセンターで受験できるようになるなどの導入メリットが大きい

コロナの影響や国としてもCBT試験の推進をしていることからも、伸びる期待ができる事業です

特に僕が投資するうえで重視している点が「ストック型収益」であることとその収益が「安定的な成長を見込める」ことの2点です

el社へ不正以前から投資していたのはこの理由のためであり、僕個人的にはこの点の魅力はなくなっていないと判断しています

ポイント②タイミング

2つ目の投資の「タイミング」です

これは株価がどの程度低迷しているかという点でもありますが、

これを書いている2022年8月現在で株価714円、時価総額は72億円程度です

直近の増進会がel社の約30%の株式を持ち、増進会のグループ会社化されることが発表され、一時株価は40%超も上昇しました

まだ次に紹介しているリスクがある会社ですが、増進会のグループ会社化になったことで一定程度のリスクは軽減され、事業も再度軌道に乗れば、黒字化および成長性は高いと見ており、今が投資のタイミングとも言えます

これらを見込んでこの株価水準でタイミングよく投資しておくということです

ポイント③リスク

「リスク」については、

不正の公表が2021年8月2日ということは2021.9期については、この不正に対する信用失墜による外部との取引として、影響が比較的軽微だったかどうかがまだ不確定要因であるということです

その影響が出てくるのが今期2022.9期であり、どの程度出るかは会社からの短信等の発表を待つしかありません

この影響が想定以上に大きいようであれば、既に書いた魅力やタイミング以上にリスクが大きくなってしまいます

それによる株価の下落リスクも把握したうえで、投資するかどうかを決める必要があります

追記:2022年4月1日公表「特設注意市場銘柄」への指定について

詳細はel社からの公表資料を読んでいただければ内容はわかっていただけると思いますが、

この「特設注意市場銘柄」への指定を簡単に言うと・・・

問題点があるから注意してください、この問題が一定期間内に改善されなければ上場廃止になりますよってことを通知したということです

もちろん

上場廃止 = 株式の売買ができなくなる

ということなので事実上投資していたものが回収できなくなるという恐ろしいことです

el社は不正・粉飾等で大きな問題となり、そこには会社の監視機能が正常に働いていなかったということもあり、

内部統制の問題を指摘され、それが一定期間(1年間が基本)内に改善したとみなされなければ上場廃止になるということです

世にも恐ろしい

ただ、個人的にはこの件は今回の問題の大きさからおそらく既定路線であったと見ており、指定されたこと自体はあまり気にしていません

まぁ、その前日の2022.9期第1Qの決算内容が想定より悪かったことと合わせてで株価が10%も急落したのは想定以上でしたが・・・

2022.9期第3Qは僕は想定程度の売上が出ていますが、利益がもう少し出ておいてほしかったところです

これがどのように株価に反映されていくか

また、何か動きがあれば順次更新していく予定です

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:4427/㈱Edulab

設立年/上場年/上場市場:2015年/2018年/グロース

業種コード/業種:5250/情報・通信業

決算月:9月

事業内容:英検対応のオンライン英語学習サービスの運営、テストおよびテストセンターの運営が主力

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

2022.9(会社予想):9,500(▲4.0)/▲330(-)/▲90(-)/▲870(-)

2021.9:10,090(27.9)/▲593(-)/350(▲35.4)/▲5,255(-)

2020.9:7,890(39.1)/689(▲12.0)/542(6.7)/378(59.0)

2019.9:5,670(65.6)/783(201.2)/508(158.4)/237(338.3)

2018.9:3,424(19.3)/260(-)/196(-)/54(-)

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも私個人の見解と情報収集によるもので必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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