日本株/個別銘柄

【投資ポイント】4571 ナノキャリア

ここではナノキャリアについて、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年11月執筆現在のものです

2022.11.11第2Q決算更新

目次

ココが投資ポイント

ナノキャリアについての投資ポイントです

今回はシンプルにまとめました

以下は各開発中の創薬の主な状況です

  1. ENT103:外耳炎・中耳炎に対する点耳抗菌薬として、2022.4.22に承認申請済にて製造販売承認待ち
  2. VB-111:治験の第3相が最終段階、2022.7.20トップラインデータ結果公表にて主要評価項目を達成できず治験終了
  3. NC-6300:臨床試験を完了し、ライセンス交渉中
  4. 他に「NC-6100」、「TUG1」、「RUNX1」が創薬候補として開発中であるが、まだ治験の第1相or非臨床の段階

投資ポイントの中で注目すべき視点として、

投資ポイントの視点

  1. ENT103の製造販売承認
  2. 他の創薬でのライセンスアウト契約

各投資ポイントの視点について見ていきます

視点①ENT103の販売承認

承認申請後に販売が承認される確率は非常に高く、ENT103も不備などがなければほぼ間違いなく承認されると思われます

ナノキャリアは2023年前半での販売開始を見込んでいると説明しています

それだけ確率の高いイベントなので、販売承認時の株価上昇は限定的です

しかし、企業価値が間違いなく向上するとともに、販売開始となれば業績も伸びていくことは確実のため、短期的な目線よりも長期的な目線で大事なポイントになります

視点②創薬でのライセンスアウト契約

ライセンスアウト契約とは、開発している創薬の製造や販売の権利を大手製薬会社などへ付与し、その代わりに開発期間においては、各段階を経るごとにマイルストーンとしてのフィーを受け取り、また、販売開始後は販売額の数%をフィーとして受け取る契約です

上記は、あくまで一般的に多い契約形式で、すべてが上記と同様というわけではありません

この契約のメリットは、

多額の費用が必要な開発段階において、その費用の一部をライセンスアウトする企業にフィーという形で負担してもらい、開発を継続することができる

自社販売のほうが大きな売上と利益を獲得する可能性も高いが、大手製薬会社などを通じて販売することで、販売の拡大が可能になるとともに、自社ではフィーのみの受け取りにて在庫を抱えるリスクがありません

他社を含む創薬メーカーの過去の株価実績から、ライセンスアウトが締結された場合には、その契約金額の多寡により株価は上昇します

ただし、これはいつ頃契約が締結されるか、何より契約自体が締結されるかどうかもわかりません

会社公表では、現在「NC-6300」が臨床試験を終了し、ライセンス交渉中とあり、この見込みはあります

ただし、視点②として挙げはしましたが、あくまで株価上昇のポイントです

このポイントを前提に投資するにはリスクが高いため、株式保有時にこの契約がなされたらラッキー、くらいに考えておく程度が良いです

補足:VB-111のトップラインデータの結果

残念ながらVB-111の結果では主要評価項目を達成できず、VB-111は治験終了の手続き中です

ナノキャリアでは、VB-111が現在の最も期待されていた創薬でもあったため、失望売りによる暴落は大きな影響がありました

会社の存続にも関わるレベルの事態ですが、今後復活を期待したいと思います

現在の株価は割高?割安?

VB-111関連発表後にストップ安で暴落した後も下落を続け、11月には上場来安値に近い年初来安値175円まで下落しました

決算に向け反転上昇してきましたがまだ200円未満と安値圏を推移している状況です

今後についてはまず、ENT103を製造販売承認まで達成し、販売開始をすること

そして他の創薬の種をライセンスアウトするなどして、会社の次の成長期待へつなげていくことです

分析する側では、簡単に書くことができますが、とても難しいことだと思います

個人的には引き続き注目していきたいと思います

また、何か動きがあれば順次更新していきます

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:4571/ナノキャリア㈱

設立年/上場年/上場市場:1996年/2008年/グロース

業種コード/業種:3250/医薬品

決算月:3月

事業内容:ナノテクノロジーを用いた研究開発が特徴。ミセル化ナノ粒子を応用して、抗がん剤や核酸医薬品の研究開発を主軸に推進。

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.3(会社予想):184(▲30.1)/▲1,540(-)/▲1,463(-)/▲1,471(-)
  • 22.3:264(▲15.7)/▲2,061(-)/▲1,925(-)/▲1,881(-)
  • 21.3:313(▲43.3)/▲1,302(-)/▲1,278(-)/▲2,835(-)
  • 20.3:552(11.3)/▲1,105(-)/▲1,144(-)/▲2,009(-)
  • 19.3:496(91.7)/▲1,802(-)/▲1,774(-)/▲1,808(-)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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