デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(以下、DWTI社)について、
投資の参考にできる情報とポイントを紹介します
2022.11.10第3Q決算更新
DWTI社ついて読んでいただく前に「医薬品/創薬」業界全体への投資に興味があれば、
以下を先に読んでDWTI社について読んでいただくとよりわかりやすくなるように書いています
目次
ココが投資ポイント
DWTI社についての投資ポイントです
- 「DW-5LBT」は米国にて承認申請済、2023.12期の承認取得を目指す
- 「K-321」は第Ⅲ相臨床試験を開始、2023年6月にの完了を目指す
- 「K-232」は販売承認取得
- すでに「グラナテック」、「DW-1002」の2製品は販売中、両製品とも病気等に対する対象領域および販売地域の拡張を推進
「グラナテック」は2022年2月にシンガポール、2022年6月にマレーシアにて販売開始 - 2022.12期第3Q実績:
売上高:309(▲0.9)
営業利益:▲251(-)
当期利益:▲226(-)
単位:百万円(前年同期比%)
研究開発費を除けば、黒字化できている状態
投資ポイントの視点
投資で大幅な株価上昇を狙うポイントとして、
- 「DW-5LBT」承認
- 「K-321」の良好な治験結果
この2点への投資です
視点①「DW-5LBT」の承認
「DW-5LBT」はDWTI社が主体ではなくメドレックス社主体の開発ですが、こちらも米国で承認申請まで完了されており、同様の期待ができます
ただし、「DW-5LBT」は追加試験の実施が必要となり、2023年前半に追加試験および承認申請を完了、2023年後半に承認取得を目標しています
承認が少し先になってしまっていること、および、追加試験が発生していることから承認されない可能性が少し高めではないかと僕個人的にはリスクも認識しています
承認を取得できた場合は、後ほど紹介している「K-232」の場合と同じように株価が上昇する可能性もあるため、リスクは高めですが、期待できる投資です
視点②「K-321」の良好な治験結果
「K-321」は2022年8月に米国において第Ⅲ相臨床試験を開始しており、治験も大詰めに近づいています
予定としては、第Ⅲ相臨床試験期間は2023年6月までの計画となっており、その後にデータ分析などが行われたうえで治験結果が公表されるため、2023年下期から2024年頃の予定と少し先にはなります
通常治験結果が良好だった場合は、製造販売の承認申請へ進んでいくため、このタイミングで株価が大きく上昇する可能性が高いです
一方で、治験結果が主要項目の目標値を達成できずに終わり、株価が暴落する可能性もあるため、
この点はリスクの高い投資だという認識が必要です
補足①「K-232」の承認
「K-232」は2022年9月26日付DWTI社より国内製造販売承認を取得した旨の公表がなされています
株価推移を見ると、公表日の終値:239円から10月6日には357円まで高値を付け、約50%の上昇となっています
もちろんこの公表以外にも現在開発中の創薬に関する公表もあったので、この件だけでの株価上昇かどうかは不明ですが、
創薬メーカーの1つ好材料にはこれだけのインパクトがあるという好例です
補足②販売開始済2製品
すでに販売がスタートしている2製品については、開発・治験中の創薬と比較して、株価の上昇率は低いかもしれませんが、3点のメリットがあります
- 経常的な売上を創出することによる業績の下支え
- 販売数量の増加による堅調な売上の増加
- 病気の対象範囲の拡充および販売地域の拡大(特に「DW-1002」は中国で承認申請中)も見込める
特に3つ目のメリットではすでに販売されている薬のため、他の地域でも承認される可能性は高く、対象範囲及び対象地域の拡大は売上の拡大に直結します
直近では「グラナテック」が2022年2月にシンガポール、6月にマレーシアで販売開始されています
大きな株価への影響はないかもしれませんが、売上に積み上げていくものなので今後を見通す好材料の1つと言えます
2022.12期第3Qも売上高としては前年同期比で同水準とまだ小さいですが、研究開発費を除けば黒字化と順調な成長を示しています
また、何か動きがあれば順次更新していく予定です
他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら
個別株への投資の方法について興味あればこちら
現在の僕の投資の状況に興味があればこちら
会社概要
証券コード/銘柄名:4576/デ・ウエスタン・セラピテクス研究所
設立年/上場年/上場市場:2004年/2009年/ジャスダック
業種コード/業種:3250/医薬品
決算月:12月
事業内容:眼病治療薬の研究、開発、販売
売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円
- 22.12(会社予想):370(▲10.7)/▲690(-)/▲700(-)/▲670(-)
- 21.12:414(16.5)/▲171(-)/▲159(-)/▲148(-)
- 20.12:355(▲38.7)/▲265(-)/▲289(-)/▲276(-)
- 19.12:580(98.2)/▲117(-)/▲109(-)/133(-)
- 18.12:292(15.3)/▲786(-)/▲796(-)/▲748(-)
注意事項
以上は専門知識が少しはあるかのように書いていますが、各創薬がどんなものでどういう研究開発がされているかのような深いところはほとんど理解できていません
たぶん、一般的な方と同じくらいの知識で、ただ、この会社や他の創薬系の会社の資料を色々読んだりはしているのでなんとなくともぼんやりとはイメージができている程度です
※なお、投資判断はご自身の責任において行うようにしてください
記載の内容は、あくまでも私個人の見解と情報収集によるもので必ずしも正確、適切な情報を保証しません
また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください