日本株/個別銘柄

【投資ポイント】4584 キッズウェル・バイオ

ここでは、キッズウェル・バイオ(以下、kwb社)について、

投資の参考にできる情報とポイント、見解を紹介します

2022.11.8決算更新済

もし、kwb社について読んでいただく前に「医薬品/創薬」業界全体への投資に興味があれば、

以下を先に読んでkwb社について読んでいただくとよりわかりやすくなるように書いています

目次

ココが投資ポイント

kwb社についての投資ポイントです

  1. 「GBS-007」(GBSシリーズ:すべてバイオシミラー)が2021年12月より販売開始
  2. 「GBS-001」、「GBS-011」はすでに販売されており「GBS-007」とあわせ3種の販売およびロイヤルティー収入を展開できている
  3. 医薬後続品との競合が今後厳しくなると想定して次の成長投資へシフト
  4. JRM開発子会社を売却、次の投資に向けてSHEDへ集中投資
  5. 2022.3期は売上高15.7億円と計画未達であったが、粗利は10億円、営業利益も研究開発費を除けば黒字化するところまで達成
  6. 2023.3期計画:
    売上高:29億円(84%)
    粗利:12億円(18%)
    成長計画
  7. 2023.3期第2Q実績:
    売上高:1,114(50.8%)
    営業利益:11(-)
    純利益:▲42(-)
    単位:百万円(前年同期比%)
  8. 黒字化の目途が立ち始めている

※バイオシミラー:先発のバイオ医薬品と同じ効果効能および安全性を保証された薬
 バイオシミラーとジェネリックの違い:
後続品という点では同じですが、ジェネリックは成分等が先行品と同じですが、バイオシミラーは似ているが同じではない点が違います
詳細はkwb社のホームページ参照
SHED:乳歯歯髄幹細胞/高い修復・再生能力を持ち、ドナーへの負担少、神経系や筋骨格系の疾患などへの応用期待

投資ポイントの視点

今後の大きな成長期待としては、

  • SHEDの事業化

ができるかどうかの1点になります

視点の根拠:SHEDの事業化

現在の収益性については、「GBS-007」が2021年12月よりすでに販売開始、「GBS-001」と「GBS‐011」と合わせて3医薬品が販売およびロイヤリティー収入が実現しています

さらに少し先にはなりますが、「GBS-007」の適応範囲の拡大や海外での販売もスタートすることになれば将来的な成長はかなり期待できる創薬です

+αとしては、3医薬品の原価率低下による利益率向上も少なからず今後の業績に貢献する可能性が高いです

しかし、これだけでは大きな株価の上昇は期待できません

以前までは、創薬「JRM-001」の承認が1つの大きな投資ポイントとして紹介していましたが、「JRM-001」の開発子会社を㈱メトセラへ売却がなされました

2002.3期の決算説明でも、今後はSHEDの開発に注力していくことを公表しています

しかし、2030年でのSHEDの上市・実用化を目指すと示されており、投資としては目線が遠すぎる印象です

もちろん、それに向けて現在産学多方面との連携して実用化に大きく動いており、直近でも浜松医科大学との協働による研究成果の発表が大きな反響を呼び、株価は大きく上昇しました

それでも個人的な見解としては、バイオシミラー「GBS」シリーズによる業績向上がどのくらいか、また、SHED他開発中案件の具体化が確認できるまでは「保留」が良いとの判断です

また、何か動きがあれば順次更新していく予定です

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:4584/キッズウェル・バイオ

設立年/上場年/上場市場:2001年/2012年/マザーズ

業種コード/業種:3250/医薬品

決算月:3月

事業内容:バイオ医薬品、バイオシミラー(後続品)、再生医療、小児疾患等への開発、販売

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

23.3(会社予想):2900(84.8)/▲980(-)/▲999(-)/▲1000(-)

22.3:1,569(57.5)/▲919(-)/▲952(-)/▲535(-)

21.3:996(▲7.5)/▲969(-)/▲991(-)/▲1,001(-)

20.3:1,077(-)/▲1,161(-)/▲1,187(-)/▲7,316(-)※単体から連結決算へ移行

19.3:1,021(▲3.6)/▲805(-)/▲816(-)/▲856(-)

18.3:1,059(▲2.7)/▲913(-)/▲903(-)/▲904(-)

注意事項

以上は専門知識が少しはあるかのように書いていますが、各創薬がどんなものでどういう研究開発がされているかのような深いところはほとんど理解できていません

たぶん、一般的な方と同じくらいの知識で、ただ、この会社や他の創薬系の会社の資料を色々読んだりはしているのでなんとなくともぼんやりとはイメージができている程度です

※なお、投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容は、あくまでも私個人の見解と情報収集によるもので必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

-日本株/個別銘柄
-,