日本株/個別銘柄

【投資ポイント】4880 セルソース

ここではセルソースについて、

投資の参考にできる情報と視点、将来性、割高/安の判断などを紹介します

各所に記載している数値は2022年12月執筆現在のものです

2022.12.14本決算更新

目次

ココが投資ポイント

セルソースについての投資ポイントです

  1. 再生医療関連事業を主軸に、再生医療技術を生かした化粧品開発などを展開
    再生医療関連事業:加工受託サービス、コンサルティングサービス、医療機器販売
  2. 売上高の過半を占める加工受託サービスが伸びる
    2022.10期第4Qのみの受託件数:7,071件と過去最高、前年同期比:64.7%増
  3. 2022.10期末点の提携医療機関:1,378院と前年同期比で350院/34%増と継続して増加
  4. その他:2022.10期第3Qからコンサルティングサービス、化粧品販売の各事業は大きく伸びる
  5. 親和性の高い他の事業領域との連携を積極的に展開
    連携先:
    ペット保険アニコム、アシックス、オムロン、住友生命グループ、順天堂大学、ガンバ大阪などJリーグのプロチームなど他多数
  6. 2022.10期実績:
    売上高:4,273(46.3%)
    営業利益:1,571(58.3%)
    純利益:1,017(56.3%)
  7. 2023.10期計画:
    売上高:5,192(21.5%)
    営業利益:1,625(3.5%)
    純利益:1,024(0.6%)
  8. 2023.10期計画発表翌日には株価が急落

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. 加工受託サービスの成長性
  2. 2023.10期計画

この1点のみに視点を絞って詳しく見ていきます

視点①加工受託サービスの成長性

現在のところでは、セルソースで順調に成長しているのは、「加工受託サービス」です

「コンサルティングサービス」および「化粧品販売その他」も2022.10期第3,4Qから伸びてきており、2023.10期の成長セグメントになるかもしれません

ただし、長期的には新規事業含めて、他の事業・サービスが伸びる可能性は十分にありますが、現在期待が持てるのは加工受託サービスが、どれだけ伸びるかにポイントを絞っておくほうが得策です

このサービスが伸びなければ、会社全体の成長は短期的にはストップし、それに伴い株価も落ちる可能性が高いです

念のため他の点も含めて、2020.10期以降の四半期毎の業績と重要KPIの状況を以下の表※で見ていくと、

セルソース四半期毎の推移1


表を見ていただいた通り、四半期毎でも全体の売上高は伸びている一方、内訳を見ると主力の「加工受託サービス」のみが継続的に伸びている状況です

特に2022.10期第3Qから大きく伸びている点は、今後に期待ができます

「医療機器販売」は以前より高い水準では推移、「コンサルティングサービス」および「化粧品販売その他」は第3Qから大きく伸びましたが、まだ業績に寄与できるほどにはもうしばらくかかりそうです

KPIでは、加工受託サービス「血液由来加工受託件数」と「期末提携医療機関数」が順調に伸びていることが、会社の成長を支えているとわかります

この2点も資料を見ていただく限り、2022.10期第3Qから伸びが加速しており、足元では順調な成長基調になっていることが見て取れ、現在の急成長を支えていると言えます

大きな要因は、提携医療機関数が順調に伸びていることと、マーケティングが功を奏しているであり、今後の伸び率はある程度鈍化するにしても、当面は安定的な成長を期待できます

※出典:セルソース㈱「2022年10月期 決算説明資料」

視点②2023.10期計画

2023.10期計画は、

2023.10期計画:
売上高:5,192(21.5%)
営業利益:1,625(3.5%)
純利益:1,024(0.6%)

と発表されました

増収率は2022.10期から大幅に下がるものの、足元の状況では堅実な水準のように見えます

四半期毎の実績次第では、上振れるかもしれないと個人的には感じています

次に利益水準ですが、増益ではあるものの、増益率はほぼ横ばい水準にまで落ち込んでいます

ここで見ておくべき点は、この利益の成長鈍化が、事業の成長鈍化なのか、次の成長ステップのための投資によるものなのか、という点です

セルソースの説明では、2023.10期には戦略コストとして、3.8億円を投入する計画となっています

これを除く営業利益は、20億円で前期比28%増です

これでも前期までの成長率からはかなり落ち込む水準ですが、次の成長ステップに入れるならば業績の成長路線は維持でき、長期的にも期待できます

戦略コストの投資効果はすぐに発現しないものも多いと思いますので、今後の各KPIの状況に注視が必要です

現在の株価は割高?割安?

株価の推移は、上場来から2021年末頃までは右肩上がりで上昇していました

そこから2022年3月に2,364円まで下げ、現在は4,000~5,000円の中で大きく上下動している状況です

PERも会社計画に対してかなり高い水準となっています

会社の事業が順調に伸びているとはいえ、このPERの高さは株価に大きな影響を与え、実際に株価の大きな上下動の要因でもあります

今回の決算発表のように、成長スピードが少しでも鈍化するようであれば、株価は急落します

発表翌日は18%程度下落しました

安易な投資は火傷をするようなリスクの高い銘柄でもあります

よほどの根拠や自信がない限りは当面は様子見するほうが賢明です

また、何か動きがあれば順次更新していきます

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:4880/セルソース㈱

設立年/上場年/上場市場:2015年/2019年/グロース

業種コード/業種:/

決算月:10月

事業内容:再生医療関連事業を中心に化粧品の開発・販売のコンシューマー事業を展開

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 22.10(会社予想):4,050(38.6)/1,336(34.7)/1,344(33.6)/833(28.0)
  • 21.10:2,922(57.5)/992(138.8)/1,006(143.8)/651(137.7)
  • 20.10:1,855(15.1)/415(27.1)/412(36.1)/274(37.3)
  • 19.10:1,611(32.9)/326(10.8)/303(3.0)/199(3.2)
  • 18.10:1,212(133.6)/295(85.4)/294(85.4)/193(73.6)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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