日本株/個別銘柄

【投資ポイント】6035 アイ・アールジャパンホールディングス

ここではアイ・アールジャパンホールディングス(以下、irj社)について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年7月執筆現在のものです

※執筆時点では、irj社の元役員に関するインサイダー取引および上場企業の開示規定違反などの疑惑があり、調査中の段階です

この点については、私ももちろん深く知る立場ではないため、この件の内容自体への言及はしていません

このような疑惑がある点をよくご承知の上、読み進めてください

2022.7.29第1Q決算更新済

ココが投資ポイント

irj社についての投資ポイントです

  1. 開示や証券代行などのIRやSR、M&AやコーポレートガバナンスなどのPAやFA、LAなど資本市場に関するあらゆるサービスを提供
  2. 証券会社や信託銀行、投資銀行、IR会社、法律事務所などが主な競合相手
  3. 独自のデータベースとノウハウを用いたコンサルティングやサービス提供で差別化を図る
  4. アクティビストやM&Aなどの活発化によりポジショニングしている市場は成長傾向、世界的にも需要は高い
  5. 案件ごとの対応、売上計上となるフロー型収益のビジネスモデルのため、業績のブレが大きい
  6. 売上高に対する原価が小さく、高収益型のビジネスモデル(売上高営業利益率:2021.3期49.3%、2022.3期41.5%)
  7. 2022.3期は固定費の増加により減益および利益率の減少
  8. 2023.3期の受託案件は現在まで2022.3期を上回る状況
  9. 2023.3期第1Q実績:
    売上高:1,963(▲25.6%)
    営業利益:619(▲56.7%)
    純利益:417(▲57.9%)
    単位:百万円(前年同期比%)
  10. 資産のほとんどを手元資金(現預金と売上債権)が占め、ほぼ無借金経営(自己資本比率:82.1%)
  11. 経営ランニングコストに対する手元資金の比較では、借入などなしで1年ほどは事業継続できる水準
  12. 7期連続増配継続中&配当性向50%超と高配当
  13. 元役員によるインサイダー取引および開示規定違反の疑惑による家宅捜索が行われ、irj社でも独自に調査委員会を立ち上げ、原因究明と今後の対策への取り組みを開始した段階
  14. 株価は上記の一件から連日のストップ安の状況

※IR:Investor Relationsの略
   株主や投資家向けに企業情報など広報するための活動
 SR:Shareholder Relationsの略
   株主との良好な関係構築のための活動
 PA:Proxy Advisorの略
   議決権行使などに関するサポートや助言など
 FA:Financial Advisorの略
   M&Aなどの際に財務面の分析やサポート、助言など

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. 元役員による一連の件の影響
  2. 影響に対する耐性
  3. 回復した際のメリット

これらの視点を詳しく見ていきます

視点①元役員による一連の件の影響

これは言うまでもないことかもしれませんが、この件の全容が明らかになっていない段階では、どの程度の影響が出るか現時点では予想ができません

自社で立ち上げた調査委員会の調査結果の発表は、8月中が目途となっています

現時点での報道および公表されている内容を見る限りでは、粉飾などのような直接的に業績に関わる内容ではなく、元役員の問題行動によるものため、うまく火消ができれば業績への影響は小さく収まります

一方で、この件はirj社の事業全体の信用に大きく関わる内容であり、ある程度の信用失墜による影響を想定しなければいけません

特にirj社のビジネスモデルがフロー型収益のため、この件の影響により新規契約が取れない、受託済の案件が見送りになるなどなれば業績は大きく落ち込み、赤字転落も十分に可能性があるためです

フロー型収益のビジネスモデルの大きな弱点がこの点であるとも言えます

2023.3期第1Q時点では黒字を堅持しているものの、利益は50%超の減益(前年同期比)という結果でした

また、今後の業績を見るうえでも、この件による影響により、交渉中の新規案件・新規顧客獲得が見送り、大型プロジェクト案件の開始が先送りになるなど、影響が大きく出てしまっています

影響は当面の間は続くと見込まれ、2023.3期通期での大幅な減益の可能性が高くなっています

視点②影響に対する耐性

この件により大きく業績が落ち込んだ場合に、手元資金のみでも約1年半ほどは事業継続は可能と推測できます

借入等も視野に入れるならば、事業継続期間は最低でも2,3年程度は可能ではないかと見ています

irj社の元々のデータベースとノウハウによる実績と能力からすれば、うまく悪い印象をこの期間に払拭できれば、業績回復自体はそこまで難しくはないはずです

視点③回復した際のメリット

メリットとしては、今回の株価の大暴落により、irj社が回復した際には超高配当銘柄へ大化けする可能性がある点です

irj社は高配当性向で配当金額は2022.3期113円、2023.3期も113円予想です

また、7期連続での増配も継続中です

仮に株価が2,260円を下回るような水準で取得し、同水準まで回復した際の上記の配当額では、利回り5%以上の高配当&高成長期待の銘柄となり、成長を続ける限り配当利回りも成長を続けます

リスクはもちろんそれだけ高いですが、これだけの期待ができるタイミングはなかなか巡ってきません

現在の株価は割高?割安?

発端となった件について、まだ調査中という段階のため、割高/割安の判断基準がありません

実際に判断できるようになるのは、全容が公表され、この件による業績と事業への影響がある程度見えてくる段階です

ただし、既に書いたようにリスクが高い段階でも自分なりに自信の持てる根拠や情報、条件が整えば、買いと判断することもありだと考えています

リスクが高いということは、リターンも高い状態です

ただ、個人的には今のタイミングでの購入はオススメしませんが…

また、何か動きがあれば順次更新していきます

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:6035/㈱アイ・アールジャパンホールディングス

設立年/上場年/上場市場:2015年(前身は1984年設立)/2015年/プライム

業種コード/業種:9050/サービス

決算月:3月

事業内容:エクイティ・コンサルティングを主業。IRやSR、M&AなどのPAやFAなど資本市場に関するあらゆるサービスを提供

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.3(会社予想):会社公表なし
  • 22.3:8,402(1.4)/3,489(▲14.5)/3,477(▲14.6)/2,434(▲13.1)
  • 21.3:8,284(7.8)/4,080(12.5)/4,070(12.7)/2,802(14.6)
  • 20.3:7,682(59.1)/3,626(152.8)/3,611(149.5)/2,445(150.3)
  • 19.3:4,827(16.8)/1,434(24.0)/1,447(25.1)/976(18.9)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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