日本株/個別銘柄

【投資ポイント】6095 メドピア

ここでは、メドピアについて、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年11月執筆現在のものです

2022.11.14決算更新

ココが投資ポイント

メドピアについての投資ポイントです

  1. 国内医師の40%超(15万人)が登録する医師専用情報サイトの運営
  2. 異色の40代現役医師が社長と支える経営陣も多才・経験豊富な顔ぶれ、30歳くらいの若い執行役員がいるなどユニークな社風
  3. サービスの多角化による総合的な収益力の向上
  4. 2022.7に㈱クラウドクリニック、2022.10に㈱EPフォース(現MIフォース㈱)と積極的にM&Aを推進
  5. 売上高は2014年上場以来連続増収
  6. 2021.9期までは4期連続増収増益、2022.9期は増収も大幅減益へ
  7. 2022.9期はソフトや人員への投資、減損、会員獲得への先行投資増加により収益性は悪化
  8. 先行投資等除けば、営業利益率20%台と高い収益性
  9. 2022.9期実績:
    売上高:8,452(13.7%)
    営業利益:1,063(▲40.4%)
    純利益:812(▲37.2%)
  10. 2023.9期計画:
    売上高:14,000(65.6%)
    営業利益:1,500(41.0%)
    純利益:850(▲4.6%)
    買収による大幅増収も利益率は低下
  11. 現在の株価に対するPERは50倍程度と上昇

これらの投資ポイントから注目

すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. 圧倒的シェアによる収益等の獲得
  2. 現役医師の社長と多才な人材
  3. 新たなサービスと利用者・顧客の獲得
  4. 積極的なM&A・提携
  5. 収益性悪化の懸念

これらの視点を順に見ていきます

視点①圧倒的シェアによる収益等の獲得

メドピアの強みは、医師の15万人/4割を会員に持つサイト運営とその広告収入です

会社概要記載の業績成長もこの圧倒的シェアのプラットフォームが支えています

そして、この種のツールは若手ほど利用が進むと考えられ、会員数の効率的に獲得できる仕組みも整っています

おそらく今後も会員数とシェアは当面伸び、それに伴い製薬企業側との契約は増加することも想定されます

会社公表のように単価も順調に上昇すれば売上・利益は自ずと伸びていきます

ざっくりイメージでは、

売上高 = 契約数 × 契約単価

契約数 ⇒ 医師登録者数でもOK
契約単価:製薬会社等との広告収入など

2021.9期までは、この「契約数」、「医師登録者数」、「契約単価」ともに伸びている理想的な状況です

医療業界、特に医師の世界はまだ閉鎖的でデジタルが十分に整備されていないように感じています

そのため医師ごとの技術や知識、経験という属人的な要素が大きく占めています

メドピアのプラットフォームにはそれらを大きく転換する可能性を秘めています

他に2022.9期にMIフォースを買収し、プラットフォームに加え、製薬企業向けのマーケティングや各種支援サービスを提供することで事業領域拡大を目指しています

後ほど簡単に紹介しますが、新たなサービスを続々と打ち出されています

ドコモやスギ薬局などとの連携も積極的、収益の多角化や会員数・アプリ利用者数などの基盤強化も大いに期待できます

※ただし、上記KPIの「契約数」、「医師登録者数」、「契約単価」ともに2022.9期本決算の資料では明示がなく、KPIの公表をなくす姿勢には後ろ向きな面も見受けられます

視点②現役医師の社長と多才な人材

この点は少し抽象的な説明となりすみません

しかし、

現役医師でかつまだ40代と若い社長

脇を固めるこれだけ多彩/才な経験を持つ人材が経営する会社は、上場企業の中でもそうそう見当たりません

ここがメドピアの成長を続ける一番の要因と感じています

視点の根拠①による具体的な定量的要因に加えて、

数値や実績に表れてこない定性的要因にも、非常に興味深いものがあります

投資を検討される場合は、ぜひメドピアホームページの代表者メッセージと役員紹介欄をご覧ください

面白いと感じていただけると思います

視点③新たなサービスと利用客・顧客の獲得

医師向けのプラットフォームだけではなく、現在では主なサービスとして、

kakari/やくばと:
中小規模の保険薬局へオンライン処方箋受付などのサービス提供
加盟店数:2,400件/前期比1.3倍
アプリダウンロード数:70万超
処方箋送信数:46万件/前期比1.5倍

YoriSoi Care:
病院と介護施設のマッチングをオンライン上で可視化

Cloud Clinic:
医師の負担軽減を目的とした、煩雑な事務作業を遠隔オペレーションで実施

MEDIPLAT/LifelogPlatform:
歩数記録とミッション機能によりアクティブユーザー増、ライフログデータによるヘルスケアデータの蓄積と予防医療へ活用
利用事例:スギ薬局との連携「スギサポwalk」、2022年春よりT会員(CCCとの連携)へ提供開始

MEDIPLAT/first call:
医師と直接オンライン相談などができるクラウド型健康管理サービス
ドコモのヘルスケアアプリとの連携、大手企業との契約含め契約数は前年同期比1.3倍の1,135件

FitsPlus/DietPlus:
管理栄養士による健康保険組合向け特定保健指導サービス
他に管理栄養士によるオリジナルレシピやコラム、栄養相談などのサービス
特定保健指導の初回面談実施件数は2022.9期3Qから前期比で微減と苦戦

みんコレ!:
サービス終了も2023年1月に新たなサービスとして開始予定
医師国家試験受験者向けサービス、国家試験受験者に対する利用者は約8,000人
この利用者を医師免許取得後に医師専用プラットフォームの会員獲得へつなげる

それぞれのサービスに基づく収益もほとんどが伸びています

また、主力の医師専用プラットフォームとの相乗効果も高く、総合的な収益力の向上を期待できます

視点④積極的なM&A・提携

今年に入ってから、

2022年7月:㈱クラウドクリニック
2022年10月:MIフォース㈱(旧㈱EPフォース)

と積極的にM&Aを推進しています

自社事業に関連のある事業会社を買収することによる、横展開とシナジー効果を狙ったものと考えられます

この各社買収がどのように収益貢献をしていくかは、今のところまだ読めませんが、各社の状況を見ておきます

㈱クラウドクリニック
純資産はマイナスで債務超過会社
売上高は1億円弱、赤字会社
取得価額:3.7億円

となっています

上記から予想すると、取得価額相当がそのままのれん計上、10年程度でののれん償却と見込むと、ほぼ間違いなく、当面は赤字先行とならざるを得ないと思われます

MIフォース㈱
純資産は10億円程度
売上高は42億円超、営業利益5億円程度を想定
取得価額:50億円強

※企業結合日が2022.10のため、2022.9期BSにはMIフォースの取得は反映されていません

これより、のれんの額は40億円程度、この買収に伴う借入が42億円、借入期間8年より、のれん償却を8年とした場合に年間5億円程度の費用計上となり、こちらも残念ながら当面は利益貢献がほとんどないと予想されます

これらM&A以外にも医薬品卸最大手のアルフレッサ㈱、臨床情報研究プラットフォーム「SIMPRERESEARCH」を運営する㈱4DINとそれぞれ業務提携をしています

いずれも短期的な収益貢献の期待はあまりできませんが、長期目線では、周辺事業との連携強化によるメリットは高いとみられ、中長期的な目線での収益貢献を期待したいところです

視点⑤収益性悪化の懸念

2022.9期決算実績

売上高:8,452(13.7%)
営業利益:1,063(▲40.4%)
純利益:812(▲37.2%)

増収継続も大幅な減益となり、2022.9期第2Qから大きく減益となってしまいました

当初計画との比較でも大幅な減収減益となっていることがわかります

当初計画 → 実績
売上高:10,500 → 8,452(▲19.5%)
営業利益:2,500 → 1,063(▲57.5%)
当期純利益:1,770 → 812(▲54.1%)

2022.9期は厳しい結果となりました

理由としては、

  • 収益性の高いWeb講演の実施件数の減少
  • 人員増加のための人件費(3Q対比で8.3億円増)
  • 会員数獲得のための先行投資の実施による費用の発生
  • 一部サービスのシステムに対する減損損失の計上

売上については、プラットフォーム事業およびヘルスケア事業とも、堅調な成長を続けるも当初計画よりは受注や利用件数などがやや緩慢

2022.9期中に売上計上が間に合わない案件などもあり、減収と減益の主要因となっています

次に人員は現在418人(クラウドクリニックを除いた場合373人、前年同期比:92人増)と、積極的な採用を行ってきています

人員獲得および育成と会員数獲得のための費用は、先行投資でもあるため、2023.9期以降には期待が持てます

一部サービスのシステムに関する減損損失は一時的なものですが、

のれんやその他無形資産はまだ7億円、投資その他の資産に7.3億円あり、MIフォース㈱の買収が完了すれば、多額ののれんが積み増され、本体またはグループ会社の業績の低迷が続けば、これらも損失となる可能性があります

残念ながら業績は厳しい状況が続いていますが、2023.9期は買収もあって大幅に増収、利益も2021.9期には届かないものの大幅な増益で復調する計画となっています

個人的には人員増などによる固定費の増加、買収2社はのれん償却費が重く短期的な利益寄与は小さいなどの理由により2023.9期上期は業績の復調は低調に終わるのではないかと懸念しています

事業モデル自体は非常に魅力的かつ、全体の4割を超える医師が登録するプラットフォームを運営するなど、医療DX分野では圧倒的優位な地位を築いていることに変わりありません

現在の株価は割高?割安?

株価は2022年10月3日に1,251円の年初来安値を更新してからは、反発上昇し本決算後の現在は1,900円台まで戻し、安値から50%超の増加です

グロース相場全体が今後どう動くかにもよりますが、1,800~2,000円あたりで推移しそうかなとの予想です

ただし、2023.9期が大幅な増益計画による上昇でもあったため、次の1Q決算でどの程度利益が出せるかが重要になりそうです

個人的には短期的な業績には大きな懸念を持っています

また、何か動きがあれば順次更新していく予定です

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会社概要

証券コード/銘柄名:6095/メドピア㈱

設立年/上場年/上場市場:2004年/2014年/プライム

業種コード/業種:9050/サービス

決算月:9月

事業内容:医師向けサイト・プラットフォームを運営、製薬会社からの広告料が主力

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.9(会社予想):14,000(65.6)/1,500(41.0)/1,530(37.4)/850(4.6)
  • 22.9:8,452(13.7)/1,063(▲40.4)/1,113(▲38.6)/812(▲37.2)
  • 21.9:7,435(40.0)/1,783(61.5)/1,812(60.3)/1,293(78.2)
  • 20.9:5,311(74.4)/1,104(97.9)/1,130(103.7)/725(83.9)
  • 19.9:3,045(38.5)/558(51.8)/554(46.3)/394(91.4)
  • 18.9:2199(41.1)/367(346.8)/379(474.9)/206(-)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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