ここでは、ACSLについて、
投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します
各所に記載している数値は2022年11月執筆現在のものです
2022.11.11第3Q決算更新
目次
ココが投資ポイント
ACSLについての投資ポイントです
- 上場企業で唯一の産業用ドローン専業(世界でもIPO第1号)
- 日本郵政と資本業務提携、郵送・物流用ドローンの開発
物流専用ドローン「AirTruck」受注開始 - 省人化および防災、点検など幅広い分野での利用・開発を大手と連携、進展中
- 政府向けにもドローンを販売
- 2021年12月に販売開始の小型空撮機体「SOTEN(蒼天)」が600台超の受注を獲得
- アジア圏進出のためインド、シンガポールに事務所設置、中国製ドローンの代替狙う
- 周辺技術の取得・提携のため新興企業へ積極的な投資を行う
- 2022.12期第3Q末時点の受注残は7.3億円と2Qからは伸びる
- 2022.12期第3Q時点で「SOTEN」は488台(2Q:6台、3Q:7台のみ)出荷済
年間目標は1,000台から大幅下方修正 - インドにて大型受注獲得など海外展開を加速
- 2022.12期第3Q実績:
売上高:11.6億円
営業利益:▲13.2億円
当期利益:▲12.7億円
2Qと3Q合計で売上高:2億円程度と厳しい状況 - 第3Q発表時に業績の下方修正も発表
- 2030年の3,000億円市場の1/3シェア、長期視点で10兆円規模への市場拡大でのシェア拡大を目指す
これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・
投資ポイントの視点
- 先行きはまだ読みづらい段階のドローン業界とACSLではあるが、軌道に乗ればテンバガーも夢ではない投資先
これにつきます!
ACSLについては他社分析したものと比べ、ポイントの視点があいまいなであることをまずご了承ください
それなりにACSLとドローン業界のことを調べはしました
しかし、まだ明確にポイントを絞って説明できる段階ではないとの認識です
ただし、可能性を大いに秘めた業界とACSLの技術や独創性などは非常に魅力的です
テンバガーを目指すなら間違いなくその候補になる1社です
ただ、このまま説明を終えるとこの記事の意味がないため、現状把握とACSLの優位性を説明していきます
ACSLの現状と優位性①多くの大手企業との連携
日本郵政グループとは資本業務提携を通じて配送に関して共同開発を進めています
他に物流としてJR東日本・KDDI、ANA・セブンイレブンなどそれぞれの物流実証実験を実施
また、関西電力との煙突の点検、商船三井との暗所かつ電波の届かない船倉内の点検といった点検用機体の開発
建設現場での利用については竹中工務店を含む複数企業との検討など
多くの連携プロジェクトが進展しています
ACSLの現状と優位性②将来の潜在需要
ACSLはドローン業界が2030年に3,000億円、長期的には10兆円まで成長することを見込んでいます
また、大手との連携でもあるように配送・物流、屋内外の点検、防災、空撮などといった幅広い業界において利用が拡大していくことを見込まれます
これは国内だけではなく世界規模での見通しとして、業界としての伸びしろが非常に大きいです
ACSLの現状と優位性③海外への展開
海外進出は必須な中、現在はインド市場の開拓に着手
インドは以前までは中国製ドローンが約60%(部品まで含めると約95%)を占めていたが、政策により部品も含む中国製ドローンの禁止が決まり、その代替を狙っています
第3Qでの公表では、インドにて1.4億円の大型受注を獲得したとの説明がありました
現地企業とのJVをスタートし、どこまでシェアが伸ばせるかも1つのポイントです
ACSLの現状と優位性④確固たる技術と製品の量産化
高い自立制御性、目視外走行の成功、用途特化型ドローン開発など技術面は世界トップクラスの性能と汎用性を持っています
量産化も積極的に取り組んでおり、空撮用と閉鎖空間点検用の量産型ドローンについては上梓済
2022.12期より本格的に売上に寄与
補足:2022.12期第3Q実績と通期下方修正の考察
2022.12期第3Q実績は、
売上高:11.6億円
営業利益:▲13.2億円
当期利益:▲12.7億円
と損失は前年同期比で拡大するも、売上高は大きく伸張しました
しかし、第2Q及び第3Qだけの実績を見てみると、
売上高:2.1億円
営業利益:▲9.2億円
当期利益:▲9.0億円
と第1Q売上高9.5億円との比較では、売上の積み増しがほとんどできていない状況です
ドローンの出荷状況でも、第1Q:475台に対し、第2Q:6台、第3Q:7台と大きく減少してしまいました
一方で受注残は7.3億円あり、第4Qおよび2023.12期での売上高の積み増しには期待ができます
ただし、2022.12期通期計画は、売上高および損益ともに大幅な下方修正が公表されました
要因は、以前からの半導体不足や円安などによる電子部品等の高騰、部品の納品の遅れによる受注分の納品の遅れや利益率の減少と説明されています
利益率の減少は早急に改善が必要な点ですが、納品の遅れは2022.12期の実績には大きく影響を及ぼすものの、2023.12期の業績が期待できるとも言え、本決算での2023.12期計画に期待したいところです
現在の株価は割高?割安?
残念ながらまだまだ売上規模も小さく、利益が出せる見込みの立たない今の状況では、割高/割安の判断はできせん
潜在能力は高いですが、他社との競合の中でシェアを確実に高め、売上・利益を伸ばすことはそれだけの難しさ、投資側ではリスクがあります
現時点では個々人での判断にならざるを得ません
もし、投資をされる際は、テンバガーを目指す夢のある一方、リスクも把握して大きく株価が下落する覚悟と備えが大事と考えます
また、何か動きがあれば順次更新していく予定です
他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら
個別株への投資の方法について興味あればこちら
現在の僕の投資の状況に興味があればこちら
会社概要
証券コード/銘柄名:6232/㈱ACSL
設立年/上場年/上場市場:2013年/2018年/グロース
業種コード/業種:3600/機械
決算月:12月
事業内容:産業用ドローン専業。物流や空撮、点検、防災など幅広い分野での活用が進展、海外への進出も視野
5年の売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円
- 22.9(会社予想):1,650(-)/▲2,200(-)/▲2,150(-)/▲2,150(-)
- 21.12:501(-)/▲1,188(-)/▲1,213(-)/▲1,225(-)
- 21.3:620(-)/▲1,139(-)/▲1,081(-)/▲1,511(-)
- 20.3:1,278(58.4)/15(-)/231(-)/239(-)
- 19.3:807(118.1)/▲330(-)/▲176(-)/▲183(-)
21.3期から連結決算開始、21.12期は決算月変更で9ヶ月決算
最後に
僕は日本の個別株への投資をメインにしています
また、その中でも成長性の高い株です
そのため比較的リスクは高めなものが中心です
これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています
その中で自分なりに分析して勝負する
時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、
そして、利益を積み上げることができたと思っています
投資はどうしても自己責任を伴うものです
どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです
なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです
ここまで読んでいただいてありがとうございます
一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!
注意事項
※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください
記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです
そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません
また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください