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【投資ポイント】6967 新光電気工業

ここでは新光電気工業(以下、sei社)について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年7月執筆現在のものです

2022.7.29第1Q決算更新済

ココが投資ポイント

sei社についての投資ポイントです

  1. 富士通の子会社
  2. 半導体パッケージなどの半導体に欠かせないキーパーツを顧客ごとにオーダーメイド方式で供給
  3. 販売先はインテルなどの主要な半導体メーカーやエレクトロニクスメーカー
  4. 主な製品種別はPC用とデータセンター用向けの製品の生産
  5. 海外売上高比率:80%と円安の恩恵を受けやすい
  6. 一部製品のキーとなる希少金属の価格高騰の影響懸念
  7. 半導体関連メーカーは原価高騰により値上げも計画しており、sei社の販売価格上昇が期待できる
  8. 2020年後半に製造ラインの増強完了により大幅な成長に寄与
  9. 2022年に6つ目の工場建設に着手、2024年後半稼働予定
  10. 2021.3期、2022.3期と2期で半導体需要のトレンドに乗り急成長、利益は2020.3期の約20倍
  11. 2022.3期の売上高営業利益率25%超、製造業としては驚異の高収益を実現
    参考:トヨタ自動車10%未満
  12. 2023.3期第1Q実績:単位:億円(前年同期比%)
    売上高:793.8(36.7%)
    営業利益:260.1(87.1%)
    純利益:195.4(93.8%)
    前Q比較でも大幅な増収増益、通期も大幅な上方修正発表
  13. 2023.3期業績計画に対する現在株価でPER6.8倍程度、配当利回りは1.5%(50円予想)

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. 今後の半導体需要
  2. 販売価格の上昇と原価高騰
  3. 高収益に見るsei社の強み

これらの視点を詳しく見ていきます

視点①今後の半導体需要

半導体メーカーや情報機関等の今後の需要予測に頼らざるを得ませんが、見ていきます

直近では6月8日にインテルのCFOデービット・ジンスナー氏の需要の減速懸念の発言があり、インテルはじめ半導体メーカーの株価が下落、6月9日の日本市場でも、東京エレクトロンなど半導体関連の株価が軒並み下落

sei社も6%超の下落となり、その後も下落と低迷のまま現在まで来ています

TSMCも2022.12期第2Qは43.5%増収、79.9%営業増益も、設備投資の見通しは大きく引き下げており、将来需要の鈍化予測が各社鮮明になってきていることが予想されます

また、JEITA(電子情報技術産業協会)から6月7日に発表された「世界半導体市場統計」では、弱含みとなる要因もあるものの半導体市場は拡大予測となっています

sei社の足元でも、中国のロックダウンを含めた需要や生産の影響は今後少なからず発生してくるが、需要や納入先の生産減に伴う生産高の減少は今のところ見られないとヒアリングしており、2023.3期1Qでも売上高は大幅な増収となっています

今後の需要に関しては、実際どちらに転ぶかの判断は難しく、半導体の需給にもサイクルがあると思われるため、いつかは需給逆転のタイミングも来るかもしれません

個人的には、半導体の用途は拡大傾向は続き、しばらくは強気なスタンスでいいと考えています

視点②販売価格の上昇と原価高騰

6月8日の日本経済新聞にはSUMCOや昭和電工などが半導体素材の値上げするという記事が出ていました

また、先日もTSMCが半導体の値上げ計画という記事も出ており、需給のひっ迫から素材も含む半導体関連メーカーの強気姿勢が見て取れます

これらより、sei社においても販売価格の値上げという選択が取りやすい状況になっている推測できます

これはあくまで納入先側での値上げとの調整もあり、原価の高騰分を値上げに転嫁できているとは言えません

海外売上高比率:80%、インテルなどが主要な納入先であることから、円安の恩恵は大きく受けるビジネスモデルです

2023.3期の業績計画のベースが118円/ドル、6月末も現在も136円/ドル前後と18円程度の円安になっています

もちろんヘッジによる相殺も少なからずありますが、2022.3期の為替差益だけで37億円計上されており、2023.3期はこれ以上の利益が出る水準の円安、為替差益で営業利益の5~10%程度の利益が加算されると想定されます

2023.3期第1Qも営業利益260億円に対して、為替差益20億となっており、8%近く利益が上乗せされていることになります

一方、仕入れも貴金属などを中心に素材価格や輸送費などが高騰、また、海外経由の調達の場合には円安の影響も受けることになり、この影響がどの程度出てくるか注視しておく必要があります

視点②も視点①同様に予測が難しい点であり、明確な根拠を述べることができないことが恐縮ですが、

需要が強い間は、遅効性はあるものの、原価高騰分を販売価格への転嫁を徐々に行うことで対応できると考えており、大きく利益率が落ち込むことはないと判断しています

視点③高収益に見るsei社の強み

製造業として売上高営業利益率25%超を達成というビジネスモデルは、それだけの付加価値の高い製品を半導体メーカーなどに供給できている証左です

各メーカーからオーダーメイド方式で受託、それを可能にする技術と生産能力がsei社の強みです

オーダーメイド方式は家や服などをイメージしていただければわかりやすいと思いますが、既製品と比較して割高にはなりますが、自分に合ったものが手に入る

半導体メーカーも高性能な半導体を開発、生産するために、コストを余分にかけてでもオーダーメイドでキーパーツを仕入れる必要性があると推測できます

これには技術と生産能力の両方が必要となり、参入障壁も比較的高くでき、他社との差別化を図る大きなキーポイントと見ています

この点が投資をする根拠とも言えます

半導体には需給の波が大きく、sei社もそれにより過去の業績は浮き沈みが大きくなってしまっています

しかし、今まさに大きな波が来ている状況であり、当面は続く見込みである限りは投資対象としては魅力的と言えます

なお、2022.3期第4Qの売上高が前Q比で減少したことが懸念材料ですが、この点は会社より4Qが下がったというよりは、3Qに大きな納品があったことを理由にヒアリングできています

その裏付けとしても、2023.3期第1Qは売上・利益ともに2022.3期第4Qからも大幅な増収増益、通期業績予想も同じく大幅な増収増益となっています

主要取引先のインテルの2022.12期第2Qの決算は今回も減収となっていましたが、クラウドコンピューティングが大きく落ち込んだためであり、半導体事業は堅調なことが、sei社の好調にも大きく寄与していると見られます

現在の株価は割高?割安?

2020年までが1,000円前後の株価だったことから考えると、一時より下落したとはいえまだ3,400円程度と3~4倍近いの水準です

一方、業績との比較では2023.3期の業績予想に対して、PER6.8倍程度と成長期待も含めれば比較的割安と言える水準です

急成長による点と半導体という需給の波が大きい点などが、PERが高くなり切らない点かもしれません

ただし、2023.3期第1Q決算が非常に良く、上方修正も発表のため、発表後の株価は上昇するとみられます

また、何か動きがあれば順次更新していきます

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会社概要

証券コード/銘柄名:6967/新光電気工業㈱

設立年/上場年/上場市場:1946年/1984年/プライム

業種コード/業種:3650/電気機器

決算月:3月

事業内容:半導体パッケージの総合メーカーとして、主要な半導体メーカーなどへオーダーメイドでキーパーツを供給、主要顧客の多くは海外企業

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.3(会社予想):332,000(16.6)/93,000(30.3)/97,000(27.9)/67,000(27.3)
  • 22.3:271,949(44.6)/71,394(206.0)/75,820(186.0)/52,628(192.1)
  • 21.3:188,059(26.8)/23,328(622.7)/26,507(450.7)/18,018(569.7)
  • 20.3:148,332(4.3)/3,227(▲33.4)/4,813(▲37.1)/2,690(6.5)
  • 19.3:142,277(▲3.3)/4,848(▲1.0)/7,649(33.5)/2,526(▲31.1)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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