ここでは、ベルトラについて、投資の参考にできる情報とを紹介します
各所に記載している数値は2022年11月執筆現在のものです
2022.11.11第3Q決算更新
目次
ココが投資ポイント
ベルトラについての投資ポイントです
と、その前にベルトラに関してだけは先に書いておきますが、
業績を見てもらったら一目瞭然で、コロナ禍以降は大きな損失を2期連続で出し、今期も赤字が濃厚な状況です
まだ損失が先行しています
しかし、ビジネスモデルは魅力的です
海外渡航等がある程度正常化すれば、業績を急回復できる可能性の高い企業です
その兆しが見え始め、直近決算も売上の復調が見られるようになってきました
良い悪いは忖度なく書きますが、個人的には応援の意味も込めてベルトラの記事を書いています
それを踏まえて以下をご覧ください
- ハワイを中心に国内外での現地オプショナルツアーの予約サイト「ベルトラ」を運営
- 多彩な商品ラインナップとユニークなツアーが魅力
- 日本の海外および国内旅行は回復傾向、北米の国内市場は堅調な成長へ転換
- 子会社リンクテビティ(以下、LT社)のプラットフォーム事業は軌道に乗り始める
- コロナ禍前までは急成長していたが、コロナ禍により2期連続で大きな損失を計上
- 収益はコロナ禍から増収基調を描き始めた段階
- LT社がNTTグループと資本業務提携
- 新株予約権による資金調達約23億円枠のうち10.4億円の増資完了、残りは買入消却
借入枠16億円分が未利用 - 2022.12期第2Q発表時点で、「継続企業の前提に関する注記」の記載解消
これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・
投資ポイントの視点
「投資ポイントの視点」と書きましたが、どちらかというとクリアすべき課題です
- 日本、米国の国内旅行需要を回復による収益増加
- 海外旅行の再開、需要回復による収益増加
- プラットフォーム事業の基盤強化
視点①日米の国内需要の取り込み
ベルトラはコロナ禍前までは、インバウンドを含む海外旅行客を主力ターゲットとしていたため、コロナウイルスによる影響が大打撃となりました
事業展開として、海外旅行より早い需要回復が見込める国内需要(日本、米国)を取り込み、売上を回復していくことができるかが1つ目の課題です
2022年もあと1ヶ月と少しを残すところですが、GWや夏休みでの旅行・帰省等の需要は好調だったこと、現在は感染再拡大中とはいえ、旅行支援などもあり以前ほど需要が冷え込むことはなく、国内旅行需要は回復傾向が続くと見込まれます
米国においても早い段階から国内旅行需要は回復してきており、ハワイでの本土からの旅行客の取り込みにより、売上を伸ばしています
ベルトラの実績をを見ても、1,2月は感染者の再拡大により国内予約数は大きく落ち込みましたが、3月以降はハワイを中心に順調に回復
HawaiiActivitiesの予約件数について、2022.12期2Q以降は高水準で推移しています
第3Qは四半期間の売上高が4億円を超えて大きく伸ばし、営業損失も縮小させることができています
視点②海外旅行の再開と需要の回復
ベルトラは海外旅行客がメインターゲットかつ収益源であったため、ベルトラの復活の成否は、海外旅行の再開と需要の回復に尽きます
日本国内の状況では、海外からの渡航受け入れや国内からの出国も緩和へ方向転換しています
海外との出入国も訪日・出国ともに8月の夏休み期間を中心に増加し、回復傾向となってきています
海外旅行向け商品への予約数の推移も2022.12期1Qまでは低迷していましたが、2Qから増加に転じ、3Qは1Q時までの10倍の水準まで大きく件数が伸びました
また、訪日外国人向けの事業も展開をしており、今後は海外旅行向け商品だけではなく、訪日外国人向けの事業においても成長を期待したいところです
海外旅行での本格的な収益回復は2023年以降となりそうですが、底は脱せられるところまで来ています
視点③LT社によるプラットフォーム事業の強化
ベルトラが現在力を入れている事業がプラットフォーム事業です
2021年11月に子会社のLT社が西日本電信電話(NTT西日本)と資本業務提携を結び、事業強化を促進しています
このプラットフォーム事業ですが、
鉄道会社や観光施設等と旅行会社との取引システムを提供する、ブッキングプラットフォーム事業です
予約やチケットの電子化や各観光地等でのストレスレスな移動、観光を可能にしていく、観光事業のDX化です
この事業は訪日旅行および国内旅行をシームレスにしていく取り組みでもあり、海外旅行で困った経験がある方ならわかっていただけるかと思いますが、将来的に期待したい事業です
この事業はすぐに収益化とはなりませんが、国内外の大手旅行会社およびJRを中心とした鉄道各社や観光施設等と多くの提携が構築できており、
現在は販売元:130社(鉄道会社や観光施設など)、販売先:202社(旅行代理店など)とプラットフォームの拡充を進めています
今後が面白いと期待できる事業です
株の買うタイミング
まだ海外旅行需要の回復がどの程度か、また、どのタイミングかの判断はまだ難しいところですが、明らかに回復傾向になってきたことは間違いありません
会社の存続にかかわる財務状態(特にキャッシュポジション)は、増資により現金22.6億円と借入枠が確保できていることにより、最低2年程度は営業継続が可能です
また、「継続企業の前提に関する注記」も今回解消されることとなり、監査の面からも継続可能性は一定の保証がされたと言えます
2年あればある程度の需要回復と現在取り組んでいる各事業の収益増加は十分に見込めるとみており、
この期間で黒字化が可能ではないかと予想しています
一方、それに対する株式の買うタイミングです
現在は規制緩和による急騰から新型コロナウイルス感染再拡大ともなってきたことで、旅行関係銘柄は株価が下落している状況です
ベルトラ自体の業績回復の蓋然性はかなりの水準まで高まってきました
これらのバランスから「買い」の判断をしても良いころ合いと見ています
個人的にはこの感染再拡大による株価下落で500円程度で狙いたいところです
また、何か動きがあれば順次更新していく予定です
他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら
個別株への投資の方法について興味あればこちら
現在の僕の投資の状況に興味があればこちら
会社概要
証券コード/銘柄名:7048/ベルトラ㈱
設立年/上場年/上場市場:1991年/2018年/グロース
業種コード/業種:9050/サービス
決算月:12月
事業内容:国内外の現地オプショナルツアー予約サイト「ベルトラ」を運営
5年の売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円
- 22.12(会社予想):公表なし
- 21.12:492(▲44.7)/▲1,098(-)/▲1,104(-)/▲1,157(-)
- 20.12:890(▲79.5)/▲1,333(-)/▲1,250(-)/▲1,547(-)
- 19.12:4,351(29.0)/844(102.5)/768(140.8)/521(67.6)
- 18.12:3,371(19.3)/417(365.7)/319(795.1)/311(789.1)
最後に
僕は日本の個別株への投資をメインにしています
また、その中でも成長性の高い株です
そのため比較的リスクは高めなものが中心です
これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています
その中で自分なりに分析して勝負する
時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、
そして、利益を積み上げることができたと思っています
投資はどうしても自己責任を伴うものです
どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです
なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです
ここまで読んでいただいてありがとうございます
一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!
注意事項
※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください
記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです
そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません
また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください