日本株/個別銘柄

【投資ポイント】7079 WDBココ

ここでは、WDBココ(以下、wdb社)について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年11月執筆現在のものです

2022.11.11第2Q決算更新

目次

ココが投資ポイント

wdb社についての投資ポイントです

  1. wdb社株式の2/3超を保有するWDBホールディングス子会社
  2. 製薬会社向け安全性情報管理受託サービスに特化したローコストオペレーションが強み
  3. CRO(医薬品開発支援企業)業界ではまだ比較的小規模
  4. 2023.3期計画含め現在まで7期以上増収増益を継続中
  5. 2022.3期は売上/利益ともに大幅に成長
  6. 2023.3期計画:前期比
    売上高39.5億円(9.3%増)
    営業利益9.7(1.0%増)
    当期利益6.5(0.7%増)
    成長スピードが大幅に鈍化
  7. 2023.3期第2Q実績:
    売上高:19.7(13.7%)
    営業利益:5.2(▲2.4%)
    純利益:3.5(0.6%)
  8. 営業利益率20%台後半と高収益体質
  9. 2023.3期業績計画に対するPER18倍程度

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  • CRO業界の成長性
  • シェア獲得による売上成長の可能性

これら視点を見ていきます

視点①CRO業界の成長性

CRO業界を大まかに見ていくと、日本CRO協会公表の会員の総売上は1,900億円前後で2017年から2020年まで横ばいです

実際のCRO業界の規模自体はもっと大きいですが、

これだけ見ると国内のCRO市場は成長していません

これは製薬会社の業績やCRO対象となる市場の成長性に大きく影響を受けているためです

このうち国内大手は、上場企業でシミックホールディングスが売上850億円程度、エムスリーのCRO部門が約230億円程度となっています

ただし、コロナウイルス感染が落ち着きを見せるとともに、CRO業界も回復を見せてきており、今後は業界全体でも多少なりとも成長曲線を描くのではないかと予想しています

視点②シェア獲得による売上成長の可能性

wdb社の売上はまだ40億円程度と日本CRO協会の会員総売上のうちでもシェア2%程度しか獲得できていません

このことから獲得できるシェアは大きく、成長の余地は十分にあると言えます

次にwdb社については、新しい技術や製品というより、既存のビジネスについてどれだけの差別化ができるか

その差別化により、製薬会社から委託業務を獲得できるかがポイントです

wdb社は、ローコストオペレーションと高度化、効率化による優位性を他社との差別化要因としています

これがどの程度差別化できているかを明確にすることは難しいですが、

堅調に売上と利益が伸びていることは、シェアを伸ばすことができている1つの証明と言えます

これらを想像すると差別化要因が打ち消される、または、業界が大きく転換するようなことがなければ、

wdb社の規模であれば当面は成長すると予想されます

補足:2023.3期第2Q実績の考察

2023.3期第2Qの実績は、

売上高:19.7(13.7%)
営業利益:5.2(▲2.4%)
純利益:3.5(0.6%)
単位:億円(前年同期比%)

と1Qから売上は伸びており、特に利益面では原価率および販管費率ともに大きく下がったため、大きく伸張しました

会社資料の説明では、1Qは人員確保や育成、システム開発や教育部門の強化などの将来的な大型案件含めた、受注増のための準備期間として、粗利率・営業利益率ともに大きく落ち込む結果となっていました

積極的投資がなければという前提ですが、おそらく営業利益は3億円を上回る大幅な増益となっていたと推測され、事業の状態自体は悪くありません

実際に2Qについては、売上/利益とも大きく伸び、営業利益率35%近くまで上昇と非常に好調な四半期でした

今後も事業は順調に伸びることが予想され、この2Qが業績と株価上昇のターニングポイントになった可能性が高いです

現在の株価は割高?割安?

wdb社の2023.3期の業績予想に対する本日時点でのPERは18倍程度です

2Q決算発表後に急騰しているためPERは15倍程度から上昇しています

明らかに割安と言える水準ではないですが、

今の成長スピードから見る限り適正株価水準と言えるのではないでしょうか

ただし、現在は世界的なインフレ対策による利上げや景気後退、地政学リスクなどにより、株価はまだ不安定です

株価も10月に入り、年初来安値を更新しました

ただし、既に書いたように中長期投資の成長投資として2023.3期を捉えられるなら良いタイミングと見ています

また、何か動きがあれば順次更新していく予定です

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:7079/WDBココ㈱

設立年/上場年/上場市場:1984年/2019年/グロース

業種コード/業種:9050/サービス

決算月:3月

事業内容:安全性情報管理サービスを主軸とした医薬品・医療機器の開発支援

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.3(会社予想):3,950(9.3)/973(1.0)/973(1.0)/652(0.7)
  • 22.3:3,615(40.6)/963(83.6)/963(82.7)/647(73.6)
  • 21.3:2,570(12.5)/524(10.8)/527(14.4)/373(21.7)
  • 20.3:2285(28.3)/473(40.0)/460(36.3)/306(29.5)
  • 19.3:1,781(21.5)/338(13.8)/338(13.9)/236(19.4)
  • 18.3:1,466(28.7)/297(-)/296(29.5)/198(22.9)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

-日本株/個別銘柄
-,