日本株/個別銘柄

【投資ポイント】7379 サーキュレーション

ここでは、サーキュレーション(以下、cc社)について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年12月執筆現在のものです

2022年12月13日第1Q決算更新

目次

ココが投資ポイント

 cc社についての投資ポイントです

  1. 取引企業から複数のプロジェクトを獲得するストック(リカーリング)型ビジネスモデル
  2. 売上高 ≒ 月次平均稼働プロジェクト数 × プロジェクト当たり平均請求金額
    収益源泉のKPI:
    月次平均稼働プロジェクト数
    プロジェクト当たり平均請求金額
    取引社数
    登録プロ人材数
  3. 2016.7期から2023.7期まで7期連続で増収率30%水準以上と高い成長率
  4. 2022.7期3Q以降の増収スピードは鈍化が懸念点
  5. 2023.7期1Q実績:
    売上高:1,943(16.6%)
    営業利益:120(▲38.8%)
    純利益:75(▲40.9%)
  6. 2023.7期計画:
    売上高:9,300(30.9%)
    営業利益:600(13.3%)
    純利益:390(12.5%)

リカーリング型ビジネスモデル:繰り返し商品やサービスを提供することで継続的に収益を得る事業形態
KPI:「重要業績評価指標」、その会社の業績を測る上で重要となる指標

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. 継続的な成長の可能性

この1点に絞って見ていきます

視点①継続的な成長の可能性

成長の源泉となる2023.7期1QのKPIですが、

売上高 ≒ 月次平均稼働プロジェクト数 × プロジェクト当たり平均請求金額

  1. 〇 月次平均稼働プロジェクト数:1,255(前期比:+135、前期末比+52)
  2. ▲ プロジェクト当たり平均請求額507千円(前期比:+23千円、前期末比▲4千円)
  3. 〇 取引社数(累計):4,103社(前期末比+182社)
  4. - 1社当りの年間平均稼働プロジェクト数:2.6案件
  5. - 登録プロ人材数(累計):20,420人
    ※4,5は2023.7期1Qの数値公表なし、2022.7期末数値

伸び:〇堅調、▲鈍化

2022.7期末に対しては、1が伸びを取り戻した一方で、2が下がってしまったことが、2023.7期1Qの低迷要因ともいえます

2022.7期3Qから2023.7期1Qまでの3四半期間は、四半期毎の売上高の伸びが50百万円と鈍化しており、この1,2の伸びが低迷していることが要因です

期末に向けては2を徐々に伸ばしつつも、コンサルタント数の大幅増による1を大きく伸ばすことを計画しています

そのため、1,2は最重要KPIとして、成長度合いを継続的にモニタリングしておく必要があります

また、3~5も1,2につながるKPIのため、同様に見ておく必要がありますが、4,5がたまたまなのか2023.7期1Qでの公表がなかったため、注意が必要です

2021.7期時点と比較して、顕著に伸びたのが2の「プロジェクト当たり平均請求額」、売上に直結するKPIです

今までは四半期毎には数千円程度の伸びでしたが、3Qで+19千円と直近では一番大きな伸びとなっており、4Qも同水準を維持しています

ただし、1の伸びが今一つなため、2022.7期第4Qは、第3Qと比較して売上高の伸びが小さく、売上高は計画値に届かない結果となりました

今後も売上高の源泉となる上記5つのKPIの推移をには注視していく必要があります

そのうえで2023.7期の会社公表計画を見ると、

  • 売上高:9,300千円(2022.7期:7,104、30.9%増)
  • 営業利益:600(530、13.3%増)
  • 純利益 :390(346、12.5%増)

売上高は、2023.7期も30%超の成長率と順調にのびています

一方で、営業利益の伸び率は、前期比で、

2022.7期実績:9.4%増
2023.7期計画:13.3%増

と2期連続で、増収率と比べると増益率がかなり低く抑えられてしまっています

要因は、新領域への人への投資を加速など、中長期の成長を見据えた投資を2期連続で行っていくことが、説明されています

直近2023.7期1Qのコンサルタントの状況は、

コンサルタント1人当たりの生産性:2.4百万円/月(前期比:▲0.6百万円/月の増加)
コンサルタント数:108人(2022.7期末から20名の大幅増加)

となっており、経験の少ない人材も含めた採用したことにより、コンサルタント数は大幅増加も即戦力には至らず、1人当たりの生産性が大きく落ちる結果となりました

おそらくではありますが、1人当たりの生産性は、2023.7期末の会社目標である3.1百万円/月の前期水準辺りまでは、人材の育成とともに復調してくると見ています

コンサルタント数の計画は、2023.7期末で119人に対し、1Q時点で108人まで増やしており、2Q以降は採用は継続も育成にシフトしていくと見られ、早期に戦力化できるかが鍵になりそうです

今後は生産性を改善しつつ、コンサルタントの採用・育成ができるかがポイントになります

そして、短期的には積極的な投資先行で、利益の伸びが低く抑えられ、株価も伸び悩む可能性も高く、ここが我慢のしどころだと思います

おそらく2023.7期2Qも業績の伸びは低迷する可能性が高いとの見込みです

株価を含めた継続的な成長が可能かどうかは、2023.7期3Q以降で伸びるかどうかに注目です

現在の株価は割高?割安?

2023.7期計画に対する現在株価のPERは31倍程度と株価は下落を続けていますがまだ高い数値です

ただし、2023.7期第1Q決算結果により株価はさらに下がることが予想されます

個人的には2Qも厳しいと見ているため、株価は当面低迷することも予想されます

この銘柄はあくまで業績の成長性が戻るまで様子見が良いかもしれません

また、何か動きがあれば順次更新していく予定です

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:7379/㈱サーキュレーション

設立年/上場年/上場市場:2014年/2021年/グロース

業種コード/業種:9050/サービス

決算月:7月

事業内容:外部プロ人材の経験・知見を「プロシェアリング」という形でシェア活用する仕組みを提供

売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.7(会社予想):9,300(30.9)/600(13.3)/600(13.5)/390(12.5)
  • 22.7:7,104(29.0)/530(9.4)/528(16.3)/346(17.7)
  • 21.7:5,506(37.8)/484(-)/454(-)/294(-)
  • 20.7:3,995(33.0)/▲135(-)/▲139(-)/▲109(-)
  • 19.7:3,003(48.6)/6(-)/26(▲58.7)/17(▲59.3)
  • 18.7:2,020(49.0)/-(-)/64(▲39.5)/42(▲37.9)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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