日本株/個別銘柄

【投資ポイント】8473 SBIホールディングス

ここでは、SBIホールディングス(以下、SBI)について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

2022年8月執筆現在の状況を基に記事にしています

2022.8.15決算更新済

ココが投資ポイント

SBIについての投資ポイントです

  1. 証券業:SBI証券はネット証券で口座数、預り資産残高、株式委託売買代金はトップ
  2. 銀行業:住信SBIネット銀行と新生銀行を主体として展開、多数の地方銀行と連携
  3. 保険業:SBIインシュアランスグループが主体として生保、損保を中心に幅広く扱う
  4. AM業:国内外での多数の投資先のIPO及びMAなどの実績があり、現在も未上場企業へ多数投資、業績拡大中
  5. 上場子/関連会社:新生銀行、モーニングスター、SBIインシュアランスグループ/ALBERT
  6. 新生銀行の業績上昇に伴うシナジーによるSBI全体の業績上昇
  7. 資本提携地方銀行:約50行
  8. 住信SBIネット銀行は上場準備中であったが現在は延期
  9. 海外展開の拡大と成長
  10. 懸念:ロシアでの事業があり直近の損失計上の可能性
  11. メタバースやフィンテックなどの次世代プラットフォームへ積極的な投資・参加
  12. 成長性とPERのバランスの良さ
  13. 配当利回り5.8%の高さ
  14. 2023.3期第1Q実績:
    収益:2,321(68.9%)
    税前利益:235(▲28.8%)
    純利益:▲23.6(-)
    単位:億円(前年同期比%)

AM:アセットマネジメント、ベンチャーキャピタル(未公開企業への投資)や資産運用サービスが中心

これらの投資のポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

投資ポイントでは色々書きましたが大きなポイントとして3つ

  • 成長性とPERのバランスの良さと高配当利回り
  • 新生銀行のSBIグループ内外とのシナジー・連携を伴う成長期待
  • 証券業を中心に銀行業・保険業・AM業の堅調な成長を期待

SBIは新生銀行の株式を2021年12月17日付で追加取得し、約48%の議決権を保有することから子会社化しています

視点①成長性とPERのバランスの良さと高配当利回り

新生銀行の子会社化による一時的な多額の利益を除いたとしても、

SBIが公表する資料ベースで2022.3期は順調に過去最高収益・利益を更新しています

現在の株価に対する2022.3期業績(負ののれん発生益除く)がPER5倍程度と上場企業の中でもかなり割安な水準と言えます

さらに配当利回りという点でも、2023.3期は150円/株と公表されており、

現在の株価に対する配当利回り5.8%程度の高利回りも同時に享受できます

過去を見ても毎期増収増益ではないですが、比較的堅調に成長できていると見れます

視点②新生銀行のSBIグループ内外とのシナジー・連携を伴う成長期待

新生銀行の成長として、成長というより実際は今までが低迷しすぎていたというところが事実です

ここに各地銀やグループ企業なども成長させてきたSBIのノウハウやSBIグループ内外とのシナジーを見込めば、

かなりの高い確率で当面の間成長を続けると予想しています

あとはSBIが新生銀行を子会社化して中心に据え、現在資本提携含めた提携地方銀行が約50行と拡大中で、

言い続けている第4のメガバンク構想は着々と進んでおり、+αとして面白味もありです

視点③証券業を中心に銀行業・保険業・AM業の堅調な成長を期待

SBI証券は揺るぎないほどの地位と収益性を保持しており、その他住信SBIネット銀行、SBIインシュアランスグループ、SBIインベストメントなどの業績が堅調です

2021.3期の大幅な伸びも証券業とAM業が好調だったことが主な要因です

当面はこの証券業とAM業だけでも成長期待ができます

新生銀行を含めた積極的な投資を支える事業基盤が強固と言えます

また、銀行や証券口座数が多く成長していること、また、銀行業であれば個人・法人含めて顧客が多いこと、保険業の保険契約もしかりですが、

僕がよく言っているサブスク的要素を持って成長している企業は、安定性と成長性をバランスよく兼ね備える投資先として重要な要素です

SBIだと口座数や融資等の銀行顧客、保険契約などは毎月の安定収入を生んでくれるポイントになります

これがストック型収益の強みです

これらは成長の基盤になるとともに経済停滞局面での業績の落ち込みが少ないことも意味します

補足的な視点

投資としては上記の3点で判断していくのが妥当です

ただ、+αを知っておくと、もしそれが花咲いたときに株価上昇が加速できます

そのために他の点も補足的に乗せておきます

補足①:住信SBIネット銀行の上場

住信SBIネット銀行の上場は延期になっていますが、上場による利益は期待できます

IPO市場が良くなることを期待するばかりです

補足②:海外展開の拡大・成長

次の将来的な成長は海外展開・投資がどこまで成長してくるかです

多くの海外の子会社・投資先で業績改善または黒字化が達成から成長基調への転換までのところまでは来ており、アジア圏はまだ投資対象として魅力的な地域として見ています

中長期的には成長を期待でき、将来的な安定基盤の1つに育つと見ています

なお、まだ先ではありますがスタートしたアフリカでの事業展開も個人的には興味深いです

補足③:ロシア事業の継続性と損失計上の可能性

この点は懸念点として挙げます

ロシアのウクライナ侵攻に対する日本を含めた世界各国からの経済制裁や現地法人での事業停止や撤退はご存じのところかと思います

SBIもSBI Bankという名称で子会社の現地法人があります

また、他にも一部ロシアへの投資があります

しかし、金額的には数十億程度とSBI全体からすれば小さく、損失計上の可能性はありますが、与える影響は軽微と想定できます

補足④:日本の利上げの可能性

もしかしらという点では、

日本も利上げに方針転換をするならば、金融業の業績は間違いなく上向きます

これだけ日本以外の各国が利上げに傾いている現状からの予測として、この点も将来的には期待できるかもしれません

これはSBIの決算説明でも触れられていた部分です

補足⑤:新たなプラットフォームの主導

SBIはベンチャーキャピタルとして新興企業への投資は従来から積極的です

特にフィンテックやメタバース関連などの先端技術については多くの新興企業へ投資をしています

また、日本主導のメタバースとして「デジタル空間経済連盟」を2022年4月15日に設立しました

これには野村HD、ミンカブ・ジ・インフォノイド、ソフトバンク、日本マイクロソフト、電通、凸版印刷など名だたる企業が参加しています

まだ設立されたばかりでうまくいくかどうかは不明ですが、

各企業の技術と知恵、アイディアを集結してぜひとも世界を席巻するようなものを期待します

補足:2023.3期第1Q実績の考察

2023.3期第1Q実績は、

収益:2,321(68.9%)
税前利益:235(▲28.8%)
純利益:▲23.6(-)
単位:億円(前年同期比%)

※純利益は親会社の所有者に帰属する利益

と収益は大きく伸びるも、利益については、税前利益で大幅減益、親社会社の所有者に帰属する純利益では、損失と厳しい結果でした

大きな要因としては2点

ベトナムのTPバンクの株価下落により240億円の評価損の計上
暗号資産事業における価格下落等により97億円の損失

が大きく足を引っ張る形となったようです

事業別に大まかに見ていくと、

金融サービス事業:

収益:190,094(73.6%)
税前利益:27,816(▲5.1%)

単位:百万円(前年同期比)以下同

SBI証券が減収減益となったこと、新生銀行が海外グループ会社の株式について減損損失計上で、60億円近い損失となったことが起因して、

前年同期比で税前利益は15億円のマイナスとなりました

しかし、内容を見る限り全体的には非常に堅調に来ており、今後について市況の状況にも寄りますが、成長性は高いと見ています

新生銀行でのグループ会社株式の減損損失も、足元では株価は回復傾向となっているため、2Q以降での回復の可能性は高いです

資産運用事業:

収益:4,109(5.2%)
税前利益:717(▲20.4%)

収益は増収も税前利益は減益となりました

減益は債券、株式など運用資産の多くが市況悪化により価格を下げたことが要因となっており、致し方ない点でもあります

運用資産自体は全体として、市況悪化の中でも伸びており、長期目線では特に問題ないとの認識です

投資事業:

収益:21,606(46.2%)
税前利益:9,122(20.4%)

市況悪化の状況下でも、収益は大幅な増収となり、利益も伸びました

上場銘柄の株価下落による損失は大きかったものの、それ以上に未上場銘柄の評価益の寄与が大きいことが要因です

2Q評価時点の6月末と比較して、現在はグロース株を中心に株価を戻してきており、この調子で推移するならば、上場銘柄の評価額も2Qでの大幅な改善が期待できます

また、既に記載したベトナムTPバンクでの多額の評価損により、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は損失となりましたが、

6月末からは株価は回復傾向となっていること、TPバンクの業績自体は、順調に拡大しているとの説明もなされておりから、ベトナムの市況がこれ以上悪化しない限り、この損失も取り戻していけると想定できます

暗号資産事業:

収益:12,984(149.0%)
税前利益:▲9,688(損失拡大▲9,313)

収益は大幅な増収も損失拡大となってしまいました

今年は暗号資産にとっても価格変動が下落主体の厳しい市況であったため、実績も厳しいものとなっています

しかし、暗号資産事業について、暗号資産に関する顧客数などは増加を続けており、7月からはビットポイントジャパンを子会社化したことも寄与してくるなど、短期の相場変動や市況の悪化を除く、長期目線では今後黒字化の定着もしてくる可能性も十分にあります

非金融事業:

収益:7,006(28.2%)
税前利益:2,018(黒字化+2,959)

収益・利益ともに伸び、増収黒字化による増益と順調に推移しました

まだ非金融事業の中の各事業は規模が小さいため、不安定的ではありますが、将来に向けては有望です

以上から、個人的判断ではありますが、業績数値ほど事業の状態は悪くなく、というより好調であり、市況悪化の一時的なマイナス要因さえ改善すれば、3Q以降での大幅な利益改善も見込めると見ています

現在の株価は割高?割安?

成長を期待できる企業で現在のPERが5倍程度の企業はまずないです

これはそのまま「割安」だと言えるということです

もちろん、成長の期待は、裏返せばリスクを少なからず伴います

また、おそらく業績が成長すれば配当も成長する可能性が高いです

2022.3期決算発表で増配公表があり150円/株、現在の株価に対して利回り5.8%となりました

成長すれば10%以上も可能かもしれません

ただし、割安だから将来的に株価が上昇するかはわからないところが株式投資の難しいところですが・・・

2023.3期第1Q決算発表に基づき、株価を下げるようであれば、利回りは上昇し、補足で説明したように、業績も3Q以降改善していけば、今回の株価の下落は良い買い場になると見ています

また、何か動きがあれば順次更新していく予定です

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:8473/SBIホールディングス㈱

設立年/上場年/上場市場:1999年/2000年/プライム

業種コード/業種:7100/証券・商品先物取引業

決算月:3月

事業内容:証券、銀行、保険などの金融及びベンチャー投資などのAM業を主に展開

5年の収益/営業利益/税引前当期利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.3:会社公表なし
  • 22.3:763,618(41.1)/-(-)/412,724(194.0)/366,854(352.4)
  • 21.3:541,145(47.0)/136,725(112.2)/140,380(113.3)/81,098(116.3)
  • 20.3:368,055(4.7)/64,432(▲21.5)/65,819(▲20.7)/37,487(▲28.7)
  • 19.3:351,411(4.3)/82,082(12.7)/83,037(15.6)/52,548(12.6)
  • 18.3:337,017(28.7)/72,863(66.5)/71,810(66.5)/46,684(43.8)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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