日本株/個別銘柄

【投資ポイント】9326 関通

ここでは、関通について、

投資の参考にできる情報と視点、割高/割安かどうかを紹介します

各所に記載している数値は2022年7月執筆現在のものです

2022.7.14第1Q決算更新済

ココが投資ポイント

関通についての投資ポイントです

  1. 大きく分けて「物流サービス事業」と「ITオートメーション事業」を展開
  2. 楽天との資本業務提携、楽天が最大顧客
  3. キャノングループとも資本業務提携、倉庫管理のITオートメーションの伸張を図る
  4. 物流量・総額は当面拡大していく可能性が高い
  5. 物流サービス事業は賃貸業に特徴が近く、ストック型で売上は積上式
  6. 同事業は売上減少リスクも比較的少ない
  7. 自社の新規物流施設が続々開業、新規取引獲得の余地が大きい
  8. 国内の物流施設はまだ満床稼働物件が多く空き少、新規取引獲得は十分に可能
  9. 2023.2期第1Q業績:
    売上高:2,571(▲5.7%)
    営業利益:132(▲28.0%)
    経常利益:123(▲27.9%)
    当期純利益:76(▲35.0%)
    ※単位:百万円(前年同期比:%)

これらの投資ポイントから注目すべき視点として・・・

投資ポイントの視点

  1. 国内の物流業界の伸びはまだ当面期待できる
  2. EC流通の大手の楽天と資本業務提携し、最大顧客として獲得できている
  3. 自社の新規物流施設が順調に開業続く
  4. 売上・利益はストック(積上で減少リスクが低い
  5. 物流に関するITオートメーション事業がキャノングループとの資本業務提携でどこまで成長できるか

これらの視点を順に見ていきます

視点①国内の物流業界全体の今後

国内の物流業界全体としては、

楽天のEC流通総額:2021年度5兆円(前年比10.4%増)、目標10兆円と現在の2倍に成長させる戦略

ヤフーのEC流通総額:2021年3月期3.2兆円(前年比24.4%増)、今月末の決算説明で発表されるであろう目標も楽天に対抗するほどの大きな数字を想定

アマゾンも日本事業の売上は順調に成長中

と、EC流通大手3社はすべてEC事業は好調で今後も強気な成長戦略を掲げています

ということはそれを支える物流事業も必然的に成長する可能性が高いと言えます

視点②楽天との資本業務提携

関通の位置づけとしてEC流通大手3社の中でも最大手の楽天と資本業務提携できている点は大きな強みです

楽天が関通株を5%近く保有しています

おそらく楽天は成長するEC流通量のすべてを自社施設で支えることは難しい

そのため、関通などへの外部委託をしており、今後の成長スピードを加味するとこの流れは続くと予想されます

また、物流施設は都市圏近郊ではまだ不足しており需要も大きいため、楽天以外の新規顧客獲得も十分に可能です

一方、リスクでもあります

楽天から提携が解消されるなどのことがあれば、楽天市場等へ出店している取引先含め顧客離れが起こる可能性が考えられます

大手企業に大きく依存していることはこの点で最もリスクでもあります

視点③物流のキャパシティー

1,2のポイントだけでは成長できません

新規取引を獲得していくための肝心のキャパシティーが問題となります

この点、関通は2021年2施設、そして2022年3施設開業(予定)とキャパシティーとしてもかなりの余地があります

当面は問題ないと言えます

視点④収益構造

物流サービス事業はストック型ビジネスに近く、新規顧客を獲得できると売上が継続的に発生していきます

新規顧客が継続的に獲得でき、解約率が低ければ売上は逓増的に成長します

関通はすでに書いた通りに業界全体としても会社としても成長ポジションを獲得できており、

収益構造からも業績が崩れにくいことも1つの魅力と言えます

ストック型ビジネスのメリットや伸びる理由についても興味がある場合はこちらを参照ください

視点⑤ITオートメーション事業

直近の2022.2期の決算資料では、

物流サービス事業:売上高95.6億円、利益6.1億円

ITオートメーション事業:売上高4.3億円、利益1.2億円

売上で比較するとITオートメーション事業は小規模ですが、利益率が高く利益貢献としては大きいです

これはITオートメーション事業が大きく成長すれば、全体の利益が飛躍的に成長することを意味しています

ITオートメーション事業の今後の伸びを予想することは難しい面がありますが、

自社でのノウハウと今回キャノンITソリューションズ(キャノン子会社、以下キャノンITS)との資本業務提携(キャノンITSが関通株約1.2%取得)が大きな期待となります

キャノングループの知名度は言うまでもなく、キャノンマーケティングジャパン(キャノンITSの直接の親会社)はITソリューション事業でも実績が多くあります

関通が提供するITサービスや製品ソフトの機能と信頼の向上による売上成長を期待したいところです

補足:2023.2期第1Qの実績考察

投資ポイントにも書いた通り、2023.2期第1Qは前年同期比で減収減益と厳しいスタートとなりました

年間計画では、

売上高:+18.9%
営業利益:+29.3%
当期純利益:+31.2%

の大幅な増収増益としているため、達成に早くも黄色信号が点ります

さて、第1Qの減収減益の要因です

会社説明では、前期の2022.5期第1Qがコロナ特需により、売上と利益が伸びたことを原因に挙げています

この点は会社の説明を信用するならですが、実績から見る限りは納得できる原因です

ただし、営業利益▲28%と大幅な減益が今後の不安材料です

この原因を見ていくと、

2022年2月に東京主管センター(物流施設)の開業があり、開業による費用および賃料負担などが重荷となったことが大きいです

もちろん、本物流施設が満床でフル稼働していれば負担する賃料以上の収入が入ってきますが、まだフル稼働に至っていないため、費用先行の状態だったと推測します

では、今後の業績についてですが、

今期は2022年8月に兵庫県尼崎市のD2CⅡ物流センター(延床面積:4,000坪)の開業、2022年12月に関西新物流センター(延床面積:4,300坪)の開業がそれぞれ控えています

2023.2期の計画達成は、東京主管センター含めた3施設が早期に満床フル稼働するかどうか、にかかっています

これは現段階では予想できません

ただし、間違いなく3施設の開業による増収が期待できます

そのため、今期が計画未達となったとしても、2024.2期の業績には大いに期待できます

現在の株価は割高?割安?

現在の株価に対してPER:12倍程度とこれだけでは割安とは言えない水準です

また、上場も2020年3月とまだ2年ほどしか経っていないため、過去の株価推移の検証が十分にできません

時価総額も現在で70億円程度とかなりの小型株で、平均的な株式よりも変動幅が大きくなることは否めません

その点でもリスクは高めと言わざるを得ませんが、

小型株ながらも業績面での安定的成長、大手との資本業務提携、将来の成長期待を総合的に見て魅力ある企業です

個人的には上記補足で書いたように、2023.2期は2022年に3施設が開業の計画となっており、満床フル稼働となれば大幅増収となることは間違いありません

2024.2期は増収増益計画となることはほぼ間違いないとみられるため、今期後半から仕込むくらいが良いタイミングではないかと見ています

また、何か動きがあれば順次更新していく予定です

他の個別銘柄への投資ポイントについても興味があればこちら

個別株への投資の方法について興味あればこちら

現在の僕の投資の状況に興味があればこちら

会社概要

証券コード/銘柄名:9326/㈱関通

設立年/上場年/上場市場:1996年/2020年/グロース

業種コード/業種:5200/倉庫・運輸関連業

決算月:2月

事業内容:物流支援サービス事業とITオートメーション事業が主力、楽天やキャノンGとの資本業務提携により物流に特化した多角化を目指す

5年の売上高/営業利益/経常利益/当期純利益(伸び率:%)単位:百万円

  • 23.2(会社予想):12,002(18.9)/943(29.3)/902(31.1)/608(31.2)
  • 22.2:10,099(6.0)/729(74.5)/687(79.4)/463(63.9)
  • 21.2:9,530(30.5)/418(43.5)/383(50.0)/283(66.0)
  • 20.2:7,301(12.9)/291(129.9)/255(145.8)/170(117.0)
  • 19.2:6,468(23.1)/126(▲21.1)/103(▲25.5)/78(40.4)

最後に

僕は日本の個別株への投資をメインにしています

また、その中でも成長性の高い株です

そのため比較的リスクは高めなものが中心です

これまで書いた記事もリスクは高めだと認識しています

その中で自分なりに分析して勝負する

時には損失が先行することももちろんありますが経験値としては積み上げられ、

そして、利益を積み上げることができたと思っています

投資はどうしても自己責任を伴うものです

どうせなら自分自身で調べてみたりして信頼できるものへ投資すべきです

なぜなら失敗してもそれが経験になり将来の投資につながるからです

ここまで読んでいただいてありがとうございます

一緒に株式投資を盛り上げていきましょー!

注意事項

※投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

記載の内容はあくまでも僕個人の見解と情報収集によるものです

そのため、必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

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