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【投資ポイント】業界分析:医薬品/創薬

ここでは、「医薬品/創薬」業界の企業への投資ついて簡潔にまとめています

目次

医薬品/創薬メーカーへの投資ってどうなの?

ズバリお答えします!

やはり他の業種と比べてちょっとリスクは高めです

やっぱり!?ですよね

でも、いったん急騰しだせば一気に数倍になることも度々あり、リターンも高いのがこの業種の特徴です

そして一番ハードルが高くなるのが・・・

薬は「治験・臨床試験があって」とか、「横文字の専門用語がたくさんでてきて」とか、「一般人には内容が理解できない」などなどで手が出しにくいと思われがち

これに対する結論です!

専門知識や用語なんてなくても大丈夫!(笑)

僕自身は医療・医薬に関わったこともなければ各社の公表資料を読んでも正直表面的なところ以外の専門部分はチンプンカンプンです

それなのに、なぜ「医薬品/創薬」メーカーを投資の中心の1つにしているのかなぜ深い知識がなくても大丈夫なのかという点含めて、投資のポイントを押さえて投資をすれば勝つ確率が大きく上がることをこれから書いていきます

医薬品/創薬メーカーへの投資のポイント

医薬品/創薬メーカーで見るべき投資のポイントは、

  1. 直近1,2年内に創薬の承認(できれば販売開始)まで進む可能性が高い企業
  2. 直近1,2年内に黒字化を達成できそうな企業 

のどちらかに注目すると上昇気流に乗れる可能性が高いと考えられます

1.と2.を両方とも高い可能性で持つ企業はなお良しです

購入・保有・売却のタイミング

これが最も投資に大事な株式の購入・保有・売却タイミングですが、

  • 人気化したタイミングでは絶対に買わない
  • 上記の「投資のポイント」に合う不人気状態で株価が低迷している銘柄を買う
  • 上昇・急騰するタイミングまで中期的な投資として我慢強く持ち続ける
  • 上昇・急騰したタイミングでうまく売る
  • 場合により、人気化後の急落して不人気株に戻ったタイミングでまだ将来の好材料候補があれば割安で買い戻す

※人気化:買いが集中して売買出来高が増え、株価が急騰・上昇している状態
 不人気化:その逆で買い意欲がなく、株価が下落し、株価が低迷している状態

です

まずは購入のタイミングですが、何か好材料が発表されたときは株価が上昇することがよくあります

このときに「まだ上がりそうだから買おう」と思って買ってみるとだいたいは下がります

そして、いったん下がり始めると反発して再上昇するということは当分ないことがほとんどです

なぜかというと、人気化は長くは続かないことが多いからです

世間一般の有名人や商品などと同じです

株価もやはり人気が長く続くというのは一部を除いてあまりなく、

海外ではAppleなど、国内ではニトリなどのごく一部の名の知れた業績が成長し続けている超優良企業くらいです

そのため、好材料による株価上昇時はいったん株価の様子を見て、

好材料が出る可能性が高い銘柄株価低迷のタイミングで購入するようにしましょう

次に、購入後について、創薬への期待の場合は株価上昇を呼ぶ込む発表がいつなされるかわからないため、

好材料が発表されるまで保有しておかないといけないこと、

特に創薬は普段、不人気業種でダラダラと時間をかけて株価が下がることが多く、

途中で含み損をかかえてしまい、損切したい欲求(自分)との戦いは熾烈です

最後は、人気化(株価上昇)は長く続かないことが多く(場合により日中の取引中に元に戻る)、

投資回収のタイミングが意外と難しいことが言えます

我慢して保有し続けることも大変ですが、それ以上に難しいのが上昇したタイミングでうまく売却することです

このあたりは、あとで自分の実際やらかしてしまった例をいくつか挙げておきました

ということで、

  • 事前に売却する株価を決めておく
  • 上昇したタイミングではあまり大きな利益を期待しすぎない程度で売る

ということも大事です

投資ではよっぽどの運がよくない限り、底値と天井値での売り買いは難しいことを肝に銘じおく

後は「あの時買っておけば、売っておけば」と後悔をしないようにする

これが心にゆとりをくれます

医薬品/創薬メーカーへの投資のポイントの理由

創薬メーカーで最も株価の上下変動が多いタイミングとして、

  • 創薬の治験の進捗
    特に治験の最終結果の公表
  • 大手製薬会社などとのライセンスアウト契約
  • 承認申請及び承認
  • 販売開始
  • 黒字化
    ※ライセンスアウト契約:
    自社開発の創薬の権利(製造、販売など)を大手製薬会社などへ提供する契約でその見返りとして契約時・各治験や開発の進捗時・販売後のロイヤルティー収入(売上の数%程度)を得るものが多い
    創薬系企業には多い契約形態です

が多いと過去の例からわかります

このうち、1つ目以外はすべて急騰または上昇することが多いです

1つ目の「創薬の治験の進捗」は良い方向へ進んでいれば上昇が期待できますが、

治験がうまくいかず開発の中止などとなれば急落のリスクを負うことになります

そのため、1つ目のまだ創薬の治験が前半(第Ⅰ相試験や第Ⅱ相試験の中盤あたりのもの)だと開発がコケて中止になる、

または、治験の結果がよくない可能性もかなりの確率であるのでオススメしません

一方、第Ⅱ相試験を完了していて第Ⅲ相試験へ取り組んでいる(第Ⅲ相試験がない場合もあり)場合で会社からのリリースで試験データが良好と発表されている企業は要チェックです

このあたりから先行投資をしておくのも1つです

が、僕の個人的な意見として「投資のポイント1」を捉えるタイミングは、承認申請がされていったん株価が上昇を経て、また発表前に近い水準に戻ってきた時です

理由としては、

  • 承認申請まで進むと承認される可能性が高い(もちろん、見送りまたは追加の治験を要する場合もあります)
  • 1,2年内に承認される可能性が高く、その後の販売、売上増及び黒字化へつながりやすく連続した株価上昇のタイミングを捉えられる可能性が高い

上記の理由から比較的短期間(といっても長いと1年前後は要しますが)で投資を回収でき、

かつ、うまくいけば数倍まで一気に急騰する可能性を含みます

なお、「承認申請までされて上昇した株価がまた下がってくるのか?」という疑問についてですが、

過去の株価動向を見る限り、一度は人気化をして上昇しても多くの場合は、人気が長く続かず結局発表前の水準近く、場合によってはそれ以上に下落することがよくあります

次にライセンスアウトの契約についてですが、これはいつ締結されるか僕たちのような部外者には情報を得る方法はなく、

「出ればラッキー!」程度に思っておくか、「いつか出るだろう」的に他のポイントと合わせて中期的な視点で待つか

というくらいでしかないです

ただし、この契約がなされた際も契約内容によっては株価が上昇・急騰するので無視できないものでもあります

あとは、最後の「黒字化」についてです

創薬系企業は研究開発への投資がかなり先行し、初期の頃は多額の損失を毎年出し続けます

そこから1製品、2製品と徐々に開発・治験が進み、また、それに伴い大手製薬メーカー等からの資金提供や将来を見据えた大型契約などが締結されるようになり、

最終的には創薬が承認され、販売されるタイミングに至り徐々に黒字化へ向かう流れです

ですので、初期段階の創薬メーカーへの投資は将来創薬が認可され販売され、黒字化していくことを期待している投資されているため、

黒字化する確度が高くなってくると株価は上昇を始めます

そこでこの黒字化をできる限りマーケットが動き出す前、または、その初動の段階でうまく捉えて購入できるとその後の数倍となる場合もある株価上昇を掴むことも可能になります

情報収集の方法

投資のポイントについて書きましたが、それを判断するための情報収集をどうするかというと

会社から公表されている

  • 決算短信
  • 決算説明資料(または「補足説明資料」)
  • 事業計画及び成長可能性に関する事項
  • 中期経営計画
  • その他都度発表される公表資料(治験の進捗などは通常その都度開示される)

あたりを参照していただくと業績の実績及び計画、治験の進捗状況などを公表されている場合が多いです

ただし、1つ目の「決算短信」以外は必ず公表される資料ではないため、公表していない企業もあるのでご注意ください

また、上記の資料の名称は「決算短信」以外は決められた名前ではないため会社ごとに違います

似たようなものがあるかどうか探してみてください

次に会社からの公表情報以外では、

四季報

を見ていただくのがきれいにまとまっていて会社のことを効率よく把握できるのでオススメです

その他にも、アナリストリポートなど色々な情報がありますが、

僕個人的にはあまり信用していないというか、信用できるかどうか判断が難しいため活用していません

例えばでいうと、証券会社やファンド、その他調査・分析を専門とする会社などから出ている比較的信用できそうな情報ですら、

社内で作成しているその人自身がその業界とその会社、もっといえばその創薬や治験について専門的な知識を持ち合わせているのかが疑問です

それ以外の出どころの情報に至っては何をよりどころに信頼するのかすらわからない

掲示板やSNSの情報などはその典型例です

自分の大事なお金で投資をするからには、できる限り自分が信頼できると言えるところから情報を見つけるようにしてください

僕の失敗例

僕は購入・保有・売却の2点で数多くの反省すべき失敗をいくつも、そして、何度もしています

例えば、

①保有していたが継続的な下落に負けて損切、1ヶ月後くらいに急騰してうま味なく損失だけが残った

②急騰するタイミングに保有していたのに、もっと上昇するのではとよくばると急落して売るのタイミングを失った

③早めに売り過ぎたためにその後の上昇を指をくわえてみていた

④上昇時にうまく売ることができ、同じ銘柄でさらなる利益を狙って高い株価で購入、次の決算が悪く急落して当初の利益以上の損失をくらう

なんてこともありました

こうやって書いているとその当時の悔しさや辛さが思い出されます

注意事項

投資判断はご自身の責任において行うようにしてください

以下に記載の内容は、あくまでも僕個人の見解と情報収集によるもので必ずしも正確、適切な情報を保証しません

また、データが古くなっている場合もありますのでご活用の際にはご注意ください

最後に

医薬品/創薬は、上記の通りうまくいくかどうかもわからないし、うまくいくまでは大赤字を続けることが通常です

そのため他の業種よりもリスクが高いことはその通りだと思います

僕も何度も実際に大きな失敗・損失をしてしまっています

ただ、それでも自分なりに反省と分析をし、医薬品/創薬での勝つ確率を上げるパターンを学べました

まだ、その学びを実践中の段階ではありますが、

何度かは株価が数倍に急騰して売ったといううま味も経験できました

僕からは「絶対にうまくいくから投資しよう!」なんてことは言えません

投資はどの企業、どの業種に投資してもマイナスになる、場合により大きく損するということがあるからです

投資で成功されたいる方もほとんどは書籍やセミナー等で、ご自身の失敗談を話されていて失敗も糧にして成功されています

1人では乗り越えることが大変なタイミングでも相談相手や仲間がいれば心強いこともあると思うので、

もし、一緒にがんばってみたいという方がいれば気軽にTwitterかお問い合わせからメッセージ下さい

投資は「自分との闘い」でもあると思うので、色々な経験も一緒に楽しみましょう!

なお、医薬品/創薬銘柄を含む個別銘柄への投資ポイントについても知りたい場合は

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