まず投資を既にされている、されようとしているあなたに質問です
「投資の目的」は何ですか
次に、
その目的を達成するためにどのような投資を(しようと)していますか
いかがでしょうか
2つの質問に対して、ご自身での答えを考えていただけたでしょうか
ここでご自身の答えを 明確に していただいた上で、以下を読み進めてください
目次
投資の本来の目的
投資をしている方は多くおられ、将来のための資産形成や不安解消などを目的としている方も多いでしょう
ここで3つ目の質問です
将来のための資産形成や不安解消など・・・これらは本当に目的となりうるものでしょうか
ここからは個人的な僕の考えで恐縮ですが、考えていただくきっかけになればと思います
まず「資産形成」ですが、これは「お金をたくさん持つこと」と言い換えられます
お金 = 手段
です
お金自体は本来は目的の対象になりえるものではなく、物々交換に代わる取引を円滑にするためのツールであったり、物の価値を相対評価できる、などの機能を持った 手段 になるものです
そのために「資産形成」もこれ自体が目的ではなく、「資産形成」を通じて「何をしたいのか」が重要になります
たとえば、同じ「資産形成」でも世界一周旅行がしたいためなのか、子供の大学卒業までの養育費を工面するためなのか、など具体的な理由が違ってきます
もちろんそれによって「資産形成」の目標とする金額も変わってくるでしょう
これは「将来の不安解消」にも言えることですが、「何を不安に思い、どう解消したいのか」を考える必要があります
同じように不安がどんなもので、どのように解消したいかによっても必要になる資産額が変わってくるはずです
他にももしかしたらご自身の答えが実は「目的になっていなかったかも」と思われたかもしれません
目的の明確化
僕自身、投資を始める・続ける上で最も大事にしている事は「目的の明確化」です
例えば、
資産形成 → 何のために資産形成?
世界一周旅行がしたい → いくら必要?いつ行くの? 世界一周旅行ができたらお金など必要なくなる?他には?
1,000万円くらいかなー、他には子育てにも資産形成したい! → 子育てはどういう子育て?大学までの進学費用?+α留学や子供のやりたいことも支援する?
そこまで考えるともっと資産形成の金額必要になるよな・・・うーん・・・
というイメージでご自身の目的をどんどん深堀りして、目的の明確化をしていく、それによって投資で達成したい目標金額などもクリアにしていきます
達成時期の明確化
「目的の明確化」ができれば次は「いつまでに目的を達成したか」という期間です
これがないと目的が明確にできても漠然とした投資になってしまいます
なぜなら現在1,000万円持っていて、目的達成のために3倍の3,000万円の資産形成をしたいとなった場合に、
目標達成時期が何年後かより、どのように投資していくかが大きく変わります
もし、6年後であれば年利20%、38年後でれば年利3%での複利運用になります
年利20%か、3%か、これによりどのように投資していくべきかが、大きく変わることがわかっていただけるはずです
もちろんこれには資金積立は含めていませんが、毎月毎年積み立てることができる金額なども考慮すれば、より具体的になってきます
2番目には、「達成時期の明確化」が必要になります
ここまでで「目的の明確化」、「達成時期の明確化」ができました
これらができて初めてどのような投資スタイルがいいかを考えていくことができます
投資スタイル
上記の通り、例えば目標を年利20%とするか、年利3%とするかだけでも投資スタイルは大きく変わってきます
前者であればおそらくトレード主体でないと厳しい水準で、自然とトレードで利益を出す方法が必要となります
一方後者であればトレードを選択する必要はなく、インデックスや高配当でも十分に狙える水準です
投資スタイルは最適解というものは人それぞれにあり、答えは1つではないです
大事なことは自分自身の「投資の目的」(いくら必要かも含む)と「達成するまでの期間」に合わせた投資スタイルを選び、無理のない投資を続けることです
ちなみに僕は現在の投資の目的は、「現在の生活を維持すること」です
そのために必要な金額を稼げればいいというスタンスでいます
これは以前とは目的を変えたため、投資スタイルも変え、2023年いっぱいまではトレード中心にする予定をしています
この目的はあくまで一時的ではあるため、次のステップに移る場合は目的を変更し、それにより投資スタイルも変更していく予定です
補足:投資を通じて知ってもらいたいこと
ここからは少し余談になります
Twitterでは先日、大学進学(費用)についてのツイートをしました
「大学進学が本当に必要なことなのかどうかについて」です
30を超えるリプライをいただきまして、そのすべてに「明確な答えはなかった」というのが僕の印象です
※これは弁護士になるなど、資格取得や大学進学・卒業しないとできないことを目的としている場合は除きます
- 大学生活を謳歌する
- 人間関係や出会い
- 社会人になるための準備期間
- 就職や後々の収入(給与)を有利にするため
- 箔をつける
などが主な理由でした
上記の理由が良い悪いということではなく、大学進学の本来の意義ではなく、他で代替可能なことだということです
しかし、現在でもなお特別な目的がないにもかかわらず大学へ進学を進めるような風潮です
これはある意味で親や学校、企業、社会からマインドコントロールされているとも言えます
「大学に行くことが当たり前」
これは奨学金(とい名の借金)で苦しむ多くの学生や卒業生を生み出すことに一役買っていることにもなります
また、
「学校へ行くことも当たり前」
これは不登校児と言われてしまう学校になじめない子を生み出し、苦しませていることに一役買っています
そもそも大学含めて学校へは行かないといけないことなんでしょうか
よく考えて子育てをしないといけない時代が来ていると強く感じています
話が逸れてきたので投資の話に戻しますが、投資を通じて多くのことを知り、自身で考えて答えを出し、人生の目的を達成していくことが投資の醍醐味でもあると思っています
そして、個別株投資はインデックス投資と比べ、たくさんのことを知り、たくさんのことを考え判断することが多くなり、インデックス投資よりも学びが多くなることを実感しています
「こうあるべき」に囚われると真実を見落としてしまう場合があります
また、投資は自己責任の下、「孤独」です
SNSなどでの「なれ合い」になるような仲間も百害あって一利なしだと個人的には思っています
投資でも先入観を持つことやなれ合いの仲間を持つことはとても危険です
これは人生でも同じではないでしょうか
もちろん時に励まし合い、助け合える友人や仲間は大切だと思います
それとなれ合いとをしっかり区別しておくことです
僕は投資でも通じて多くのことを学び、経験し、自分の幅を広げることを通じて、子供たちへ、社会の常識のようなものにただ流されるのではなく、本当に大切にすべきことや考えるべきことを伝えていきたいと思っています