書籍紹介

テンバガー/急成長株を探し出すためのオススメの1冊

株式投資をしていれば誰もが夢見るテンバガー(株価10倍)

ただし、誰もが夢見るだけに、株価はそう簡単には10倍以上にはなりません

そうは言いつつも、実は10年前後のスパンで見れば、10倍や100倍以上といった銘柄も意外に見つかります

2011年からでも最安値から最高値までだと、MonotaRO(163倍)やエムスリー(63倍)、日本M&Aセンター(57倍)など業績の成長とともに株価が上昇した企業が何十社もあります

※上記の倍率は、株式分割・併合など調整後株価での比較

トレンドに乗れば1年以内に達成する銘柄もあれば、継続的な成長により数年かけてテンバガー達成、それからも数十倍、100倍以上と上昇していく企業もあります

前者と後者はそれぞれ見つけ方が違いますが、特徴をわかれば見つける確率は間違いなく上がります

そこで紹介したいオススメの書籍があります

「会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方」著:渡部清二(以下、本書)

「会社四季報」銘打っており、四季報を題材に紹介されていますが、

四季報関係なくとも持っておくべき多くの視点をわかりやすく紹介されています

2017年発行と少し前の書籍とはなりますが、参考になる内容が満載の1冊です

少しばかりですが紹介していきます

トレンドで急騰株を見つける

「風が吹けば桶屋が儲かる」

という言葉がありますが、この言葉は連想ゲームです

株式も同様に、何か大きなトレンドが来ている場合、そのトレンドに直接かかわる業種だけではなく、その業種が伸びることによって伸びる周辺業種を見つけていく

ということも重要な視点として挙げられています

本書は2017年発行のため、東京オリンピック前のものです

そのため、東京オリンピックを題材に、1964年の東京オリンピック時がどうだったかを振り返りながら考察されています

この考察は、1964年と今より60年近く前のことですが、今にも通じることでもあり、大事な要素です

成長株を見つける

最初に例に出したMonotaRO、エムスリー、日本M&Aセンターなどはいずれも継続的な成長を続けてきたことにより、株価が成長を続けました

もちろん、グロース株が伸びる市場の後押しもあったことは事実ですが、それだけではせいぜい良くても2,3倍程度、数十倍や100倍超にはなりません

では、どのようにして見つけていくかですが本書では、

  • 成長性を示す「増収率」が高い
  • 稼ぐ力を示す「営業利益率」が高い
  • オーナー経営者で筆頭株主
  • 上場5年以内

の4ポイントを挙げられています

四季報2018年1集新春号の「10年前比較ランキング」に掲載されている銘柄のうち、10年間で時価総額が10倍以上なった銘柄を見ていくと、この4ポイントのうち、

  • オーナー経営者で筆頭株主:80%
  • 上場5年以内(10年前の時点):61%

それぞれ過半を占めていることにも顕著に表れています

※時価総額をベースにしているため、増資など株価上昇による時価総額の増加も含まれるため、その点は注意が必要

また、上記4ポイント以外にも大事なポイントも挙げられており、とても参考にできます

買いと売り

買いと売りのタイミングは、

  • 買い:分散投資
  • 売り:ストーリーが崩れた時

分散投資は、買い時期をずらすということではなく、銘柄を分散するという視点で説明されています

売りのストーリーとは、成長ストーリーであり、買いの時にイメージしたストーリーです

そもそも買う時に、このストーリーを描くことなく、買うことは中長期投資としては有り得ないくらいのことです

目的なくただなんとなくの購入では、たまたま以外で株価が何倍にも成長していことはありません

これは、本書の著者だけでなく、投資家で有名な村上世彰氏や世界的に有名なマゼラン・ファンドを長らく率い、驚異的な年間リターンを出し続けたピーター・リンチ氏も同じようなことを述べられており、

買う時に成長ストーリーを描き、それが達成または崩れた時に売る

これは僕もまったくその通りだと思う点であり、これを意識して売買を行っています

銘柄事例

本書の後半第3章では、実際にテンバガーを達成した4銘柄を題材に過去の考察をされています

銘柄は、RIZAP、ソニー、トヨタ、TOKYO BASEの4銘柄です

前述の通り、本書が2017年発行なため今とは状況は違いますが、

前半で説明されてきた内容を、実際の事例を使用して説明されており、興味深い内容になっています

上記の4ポイントも踏まえながら、それぞれの銘柄がどのタイミングでどのようなことがあり、株価が上昇していったかということをわかりやすく紹介されています

第4章&第5章

残りは第4章「お宝銘柄を見つけるための常識・非常識」、第5章「四季報を読む&使うための技術」ということで、

第4章では、

常識・非常識ということで、実際に投資で重要と言われていることに対して、著者なりの考え方などを紹介されています

「PERが低い割安株=良い株」は本当かや投資の格言に対する考え方、相場の下落時や政策・国策に対してどう動くか、

などのトピックスについて、投資行動などが紹介されていて興味深い内容となっています

第5章では、

四季報にフォーカスして、ポイントを絞ってテンバガーの見つけ方が解説されています

また、四季報の活用法を学ぶという点でも、非常に参考になる章となっています

僕は3ヶ月ごと発売日に四季報が送られてくるようにしており、本書の視点も参考にしながら毎回有望な銘柄を探しています

本書の概要を紹介した程度ではありますが、テンバガーを見つけるためや四季報の活用法ということだけではなく、

投資を行うにあたって大事な要素が多く盛り込まれた充実した1冊です

-書籍紹介
-,