株式投資で個別に会社の株式を買いたいと思っていても、「何を」・「いつ」・「どのように」買えばいいのかって迷ってしまいますよね
特に買ってみたらそれが高値つかみのタイミングで買ってしまった、下がり続けてしまって含み損ばかりが増えてどこかで損切、そしたら上がりだして・・・
という世にも恐ろしいことが実際に多々起こりえます
僕自身も何度もこのような同じ失敗した経験があります
そこで、自分なりに度重なる経験を経て、また、投資を長くされており大きな実績を出された方々から学んだ方法をまとめました
ここで書いていることは「リスク(損)とリターン(利益)のバランス」であり、「心穏やかに投資する」ことを重視した「買う」ポイントとして紹介しています
そして、できれば株式投資をオモシロいと思って続けられ、知識や経験を積める機会にもできれば最高です
買ってみたいけど迷ってしまっているのであれば、ぜひ参考にしてください
なお、後半の「何を」、「いつ」、「どのように」買うかをそれぞれ詳しく説明しているところはかなり長くなってしまっているので必要によりうまく拾い読みをお願いします
目次
「何を」買うか/銘柄の選び方
まずは個別の株式へ投資をする際は「何を」買うか、どの会社へ投資するかが最も重要です
「名前を知ってて有名だから」とか「人気だから」、「なんとなく上がりそうだから」というあまり根拠のない理由で購入しようとしてしまっていないでしょうか。
これは絶対にダメ!です
必ずしてほしいことをまとめました
- 「趣味や興味のある」、「得意」、「専門知識がある」などの自分の長所や好きを生かせる分野・会社を選ぶ
- その中で今後のトレンドになりそうなものや成長性など株価が上がりそうなポイントを見つける
- 徹底的に調べ尽くした中で、投資先を数社(3~10社程度が良いです)にしぼる
- 実際に買う前に「なぜ買うのか」、「なぜ株価が上がると思うのか」、「そのポイントは何か」などについて買う根拠を明確にする
- 上記の点について妥協をしないこと
こう書くと大変だし嫌だなと思うかもしれませんが、
自分の稼いだ/貯めた大切なお金を投資するので妥協してほしくないし、
大金やFIREできる安定収入を得たいのであればこの努力くらいは必要です
そのくらい株式投資で大きく勝つのは正直簡単ではないです
ただ、学校の勉強のときのように好きでもないことを嫌々学ぶのは続かないので、続けられそうと思ってもらえるように紹介しています
具体的には後ほど説明するとして、次は「いつ買うか」という買うタイミングです
「いつ」買うか/買うタイミング
「何を」買うかの次に大事になることが「いつ」買うかで、この買うタイミングについて結論から言うと
- 「株価が低迷している不人気なタイミング」で買う
- このタイミングで買った後、それより下げてもまた株価が戻る自信があれば買う
これです!
投資歴のあれば納得してもらえると思いますが、実はこれ「言うは易し、行うは難し」なんです
株価はときとして自分が思っている以上に上がり過ぎる・下がり過ぎるんです
なので、せっかく時間と労力を使って調べ上げてこの会社の株価なら上がる!と思って買っても、
買った時点がもしかしたら人気化している状態で株価が異常に上昇している状態かもしれません
または、下り坂の途中でまだまだこれから下がってしまうタイミングかもしれないからです
そして、今書いた「株価が低迷している不人気なタイミング」を自分で判断して買ったつもりでも、
それ以上に下がり続けることもほんとによくあるんです
僕も何度もこの失敗をしてしまい、その失敗の分だけ反省や分析をしてききました
その経験を基に下がり過ぎるリスクをできる限り下げる、そして下がったとしても動揺しない心構えを作るために後ほど「買うタイミング」について説明します
「何を」、「いつ」と来て最後は「どのようにして買うか」という買い方です
「どのようにして」買うか/買い方
「どのようにして」買うかは「何を」買うか、「いつ」買うかを決めた後の買う直前の段階です
- とりあえずまずは少額で買ってみる
- その後も日や期間を分けて分割して買う
- 追加で買える余力を残しておき、自分が思っている以上に下がってしまった場合に追加で買う
これはバランス重視(リスクを低くしてある程度大きな利益を目指す)の方法です
人によっては一気に買って、株価が上がった時に一気に売るっていうほうが好きだという場合もありますし、投資の方法は人それぞれなのでもちろんありです
ここで紹介しているのはあくまで失敗も多くした僕の経験からこの方法がリスクとリターンではバランスが取れていて心の安定も保てる投資スタイルという点です
この「買い方」についても後ほど説明します
では次からそれぞれの理由に移り、まずは「何を」買うか、銘柄の選び方について具体的に説明していきます
「何を」買うか/銘柄の選び方 の根拠
まずすでに書いた「何を」買うか/銘柄の選び方のまとめは、
- 「趣味や興味のある」、「得意」、「専門知識がある」などの自分の長所や好きを生かせる分野・会社を選ぶ
- その中で今後のトレンドになりそうなものや成長性など株価が上がりそうなポイントを見つける
- 徹底的に選んだ会社のことを調べ尽くして、投資先を数社(3~10社程度が良いです)にしぼる
- 実際に買う前に「なぜ買うのか」、「なぜ株価が上がると思うのか」、「そのポイントは何か」などについて買う根拠を明確にする
- 上記の点について妥協をしないこと
でした
順番に紹介していくと、
1つ目の「自分の長所や親しみのある分野・会社を選ぶ」は株式の世界でもできる限り優位な勝負ができることが大切ということです
これはスポーツや学業などに置き換えてもらえればわかりやすいと思います
得意な分野では勝つ確率は高く、先読みやその分野特有の性質などをうまく捉えた投資ができ、勝つ確率があがります
例えば、アウトドア好きな方と僕とでは、2021年末頃までトレンドになっていたスノーピークのようなアウトドアを扱う会社は軒並み株価を上昇させています
スノーピークを例にすればコロナまん延前の株価(500円台半ば※株式分割調整後)から2021年に高値(4490円)まで2年以内に約8倍と驚くべき上昇でした
アウトドア好きで業界とスノーピークの分析を十分にされていた方であれば、この株価の上昇も早くから捉えて投資をされて大きな利益を得た方も多いのではないかと思います
また、投資は長く続けることがより大きな利益を得ることにもつながります
自分が興味があり、好きな分野・会社でないとその分野・会社のことを調べたり、考えたりすることは面白くなく続かない
その逆であれば調べたり、考えたりすることでより好きになりハマっていく、知識や経験なども深まっていくような好循環も生まれ、長く続けられる可能性も高いです
2つ目の「株価が上がりそうなポイントを見つける」は好きであっても株価が万年低迷していて上がりそうなポイントがなければ「株価上昇で利益を得る」ことはできません
その会社を応援するという点ではとても良いですが…
だからこそ「株価が上がりそうなポイントを見つける」、そのためにその分野・会社のことをよく知り、分析したり自分なりの株価が上がるポイントを理由付きで見つけることが重要になります
これもさきほどの続きでスノーピークを例にとると、
コロナまん延により外出が自粛され、家庭内での過ごし方・楽しみ方がトレンドになりました
また、外出できるようになっても屋内より屋外、友達や仕事仲間などとの時間より家族や1人の時間が中心になったことで、
アウトドアが大きなトレンドとなり株価の大きな上昇という結果をもたらしました
そしてその中でも個性と機能性が高く評価され、アウトドア好きな方や初めてアウトドア用品を買う方から大きな支持を得られていたスノーピークの株価が人気化していくのも納得の流れだったように思います
結果がわかっている今ならすごく納得できるトレンドですが、これをコロナまん延初期に捉えられたかが重要です
僕はスノーピークは知っていましたが特別アウトドア好きでもなく、残念過ぎました・・・
3つ目の「投資先を数社(3~10社程度)にしぼる」は、
- 1,2社だとその会社が不祥事や急な業績悪化の場合に投資したお金のほとんどを失ってしまう可能性があり、リスクが高い
- 10社以上だと会社を調べたり投資後も会社の業績や状況がどのようになっているかを把握するのに手間がかかってしまい、1社に対して十分な時間をかけられない可能性がある
ためです
投資を始めて勉強をしていくと魅力のある会社が多く見つかり目移りしてしまうかもしれません
投資を始めた当初の僕はそうでした
たくさん投資したほうがリスクを分散できるということではいいかもしれませんが、
すでに書いたように投資する会社は自分の大切なお金を預ける会社です
それだけの信頼ができるようにその会社のことをよく知る必要があります
それだけの労力を10社以上にかけていくことは大変で、特に仕事をしながらでは厳しいです
こう書きつつ僕は実はチェックだけで数十社、投資先も10社以上ですが、
これは今は労働としての仕事をしておらず比較的使える時間が多いこと、
また、時間をかけて少しずつ調べ上げた会社を増やし、ポイントをしぼって投資をすることで効率的に行っているためで投資を始めて1,2年は10社以内に決めて投資をしていました
このあたりはよく言われる「選択と集中」です
4つ目は、「買う根拠を明確にする」については、「なぜ買うのか」、「なぜ株価が上がると思うのか」、「そのポイントは何か」などについて他の誰かに説明できるくらいに明確にしておくことが大切です
また、欲を言えば他の誰かに(または自分が別の誰かのつもりで)話してみて返ってくる質問・疑問にも明確に答えられるようにしておくまで仕上げておきたいところです
これはさきほど書いたように自分の大切なお金を預ける会社をそのくらい深く理解したうえで投資をすべきということ
そして、うまくいったとしてもうまくいかずに損失を出してしまったとしても、反省と成功・失敗の分析をして次の「勝てる」投資につながるように経験を積んでいくことが大切だからです
投資理由を明確にしていくと投資での勝ち・負けの理由も明確になり、その経験を次の投資に生かせることができます
投資は勝ち続けることはほぼ不可能です
負けることもある前提でその負けも次の投資に生かしていくことができれば、投資期間が長くなればなるほど徐々に勝つ確率が上がり、利益も大きくなっていくはずです
これが最後5つ目にも書いた「妥協しない」ことにもつながり、投資に本気で取り組んで時間をかけて経験や知識などを積み上げていくことができれば結果はついてくる、勝つ可能性が高くなっていきます
それでは、続いて「買うタイミング」について具体的に説明します
「いつ」買うか/買うタイミング の根拠
「いつ」買うか/買うタイミングについてのまとめは、
- 「株価が低迷している不人気なタイミング」で買う
- このタイミングで買った後、それよりも下げてもまた株価が戻る自信があれば買う
でした
1つ目は書くのは簡単ですが、実際に株価が低迷している不人気なタイミングがいつかなのか?はなかなか難しい質問です
僕自身も書いておいてなんですが明確に答える決まった方法がないです
こらこら…
これで終わるわけにはもちろんいかないので説明していきます!
すでに書いた通り株価は時には自分が思っている以上に上がり過ぎる、下がり過ぎるということをもう一度覚えておいてもらったうえで話を進めます
まず買うタイミングを見つける一つの方法として、「テクニカル分析」といわれる株価の変動の動きから見つける方法です
この説明を始めると本が1冊書けてしまうくらいの内容の濃さであるためここでは省略しますが、この「テクニカル分析」は勝つ確率を上げるためにもぜひ習得していただきたい内容です
たくさんの書籍が出ていますが僕個人的には「株価チャートの鬼100則」がオススメです
「テクニカル分析」に必須の「株価チャート」とローソク足という2つの説明とそれらを使った買うタイミングの判別方法がわかりやすく説明されています
※補足
株価チャート:株価の変動の動きをグラフ化した図
ローソク足:30分や1日、1ケ月などの一定期間内の始値・高値・安値・終値を表した図
始値:その期間のスタート時の株価
高値:その期間の最高株価
安値:その期間の最低株価
終値:その期間の終了時の株価
ちなみにこの「テクニカル分析」と呼ばれる方法によく出てくる「買うタイミング」を示したもの(代表的なものは「ダブルボトム」や「2つの下ヒゲ」など)について、自分でプログラムを作ってシミュレートしてみたところ、
上昇局面では80%程度の勝率と高いものの、株価がもみ合いの場合で60%程度、下落時では30~40%程度とかなり勝率が落ち込むことがわかりました
※ただし、これは条件などを変えるともちろん結果は変わるためあくまで参考程度としてください
なので、「テクニカル分析」を扱った本もたくさん出版されていますが、これだけで絶対勝てるものではないです
何もせずに投資をするよりは比較的高い確率で勝てるだろう程度で理解してもらうのが良いです
話が少しそれてきたので戻します
「株価が低迷している不人気なタイミング」について大まかなところだけを話すと、
- 株価が上昇してかなり上がってしまった後は買わない
- 株価が上昇から下落に転じても下がり続けている限りはまだ買わない
- 株価が下がり切ってもみ合いになっている、または、反転して少し上昇を始めたタイミングで買う
これに学んでもらった「テクニカル分析」もうまく活用して「買う」タイミングを見つけることをオススメします
2つ目の「買った後、それより下げてもまた株価が戻る自信があれば買う」は最初に紹介した「何を」買うかにつながりますが、
「何を」買うかで分野・会社のことを調べ上げて分析をする、そして投資する理由を明確に説明できるまでにするということでした
これはここにもつながっていて、自信をもって投資ができる会社ならば、いくらまでは株価が上がるだろうという目線を自信を持てれば、
単純に考えればその株価より下回っていればいつかは勝てるはずです
実際はそんな単純ではないですが、そのくらい明確な株価目線(売る株価の目線)を自信を持って言えるようにしておき、買った後はその株価になるまで待つのみです
これに自信を持てるようになっていれば、日々の株価の動向に一喜一憂することが少なくなります
ただし、調べて投資の根拠にしていたことが間違えていた、変わってしまったことがわかって投資が失敗した場合は、即座に損切りしてでも投資の回収です
損切ポイントについては別の記事で紹介しているのでこちらも参考にしてください
それでは最後の「どのように」買うか/買い方について説明していきます
「どのように」買うか/買い方 の根拠
「どのように」買うか/買い方のまとめは、
- とりあえずまずは少額で買ってみる
- その後も日や期間を分けて分割して買う
- 追加で買える余力を残しておき、自分が思っている以上に下がってしまった場合に追加で買う
でした
これは積み立て投資のメリットを取り入れたもので順に説明していくと、
最初は「少額で」買ってみて様子を見てみる
これは比較的投資初心者の方にやっていただきたいプロセスで投資経験が長く結果も出されていれば不要な点です
初心者のうちは株を買った後のほうがその会社のことを注意してみるようになり、より多くの情報を得るようにもなっていきます
また、損が出たとしても少額であれば大きな痛手にならずに次の投資にも挑戦できます
そうしていくと、最初に調べ上げたことも内容に深みと具体性ができてきて、失敗も生かすことができ、自信のある投資ができるようになります
そうなってから2つ目に書いているように徐々に投資を増やしていきます
これは一度に投資できる金額のすべてを買ってしまった場合に買った株価より下がり始めた場合には損が増えるだけではなく心の動揺が大きくなる一方だからです
逆に投資するタイミングを分散しておけば下がって買えた場合は将来上昇時により大きな利益になります
さらに3つ目として一部の金額を追加で買える余力として残しておけば予想以上に大きく下がった場合に積極的に買うことができ、上昇時のさらなる利益につながります
この買える余力を残しておくということが特に重要となった事例がコロナまん延時(2020年3,4月頃)です
このタイミングでは株価は急落に急落を重ねました
早い段階で損切りして投資を回収、下がり切ったところで買戻しができればいいのですがこれはなかなか難しいです
そこで余力を残しておくことで急落時も下がり切ったところで追加で買うことができていれば、その後の急反発・上昇による大きな利益を得ることが可能な事例でした
ちなみに僕は株価が買ったときより下がったときは「安くで買えてラッキー」な気分で追加購入しています
下がっても自分の投資が崩れていない限りは戻ると思っているので心境的にも動揺は少ないです
「分散投資」といわれるリスクヘッジをする(リスクを減らす・コントロールする)投資スタイルでも投資先を分散するだけではなく、投資する(買う)タイミングも分散することもリスクヘッジすることが大切
そして、それらが心の安定も与えてくれます
まとめ
以上書いてきたことをまとめると、
株式を買うときには「何を」、「いつ」、「どのように」買うかが大切
①「何を」買うか/銘柄の選び方
- 「趣味や興味のある」、「得意」、「専門知識がある」などの自分の長所や好きを生かせる分野・会社を選ぶ
- その中で今後のトレンドになりそうなものや成長性など株価が上がりそうなポイントを見つける
- 徹底的に選んだ会社のことを調べ尽くして、投資先を数社(3~10社程度が良いです)にしぼる
- 実際に買う前に「なぜ買うのか」、「なぜ株価が上がると思うのか」、「そのポイントは何か」などについて買う根拠を明確にする
- 上記の点について妥協をしないこと
「いつ」買うか/買うタイミング
- 「株価が低迷している不人気なタイミング」で買う
- このタイミングで買った後、それよりも下げてもまた株価が戻る自信があれば買う
「どのように」買うか/買い方
- とりあえずまずは少額で買ってみる
- その後も日や期間を分けて分割して買う
- 追加で買える余力を残しておき、自分が思っている以上に下がってしまった場合に追加で買う
これを繰り返すことでリスクを抑えて勝ちを徐々に大きくしていく、そして心の安定も保ちながら投資を続けていくことができる
その上、投資した自分の長所が生かせる・好きな分野や会社のことを深く知ることで知識、経験も得ていくことができる
という一石二鳥どころか三鳥、四鳥と得られるものを増やして投資自体も楽しむようになる
僕もまだまだ投資を続けていくので一緒に楽しみながら長い目線で利益を出せるようにやっていきましょう!
長い記事になってしまってますが最後まで読んでもらってありがとうございます
僕が今まで書いた投資に関する記事もまとめておきます
興味のあるものがあれば参考にしてください
・投資のポイント
・業種ごとの投資のポイント
・個別銘柄への投資ポイント